7月の夏盛りには木の実はどことなくそぐわない感じがするかもしれません。でも、里山には今を盛りに赤く色づいてきた実があります。ヤブデマリの実(ここはケナシヤブデマリ)です。白い花が5月に一面に咲いてた沢に遠目にもわかるように赤くなってきました。花の少ない季節ですから緑一色の世界では目を潤す貴重な存在です。
この実は余り長持ちをしません。やがて黒くなって熟し、落下します。鳥などに食べられるのがありそうですが、ついばんでいる姿を見かけませんし木の下には落ちた実が沢山ありますから鳥たちにはあまり好まれる実ではないようです。7月の中旬にはもう黒く熟しているものが見られます。でも、果軸が赤い実と同じ色でこれはもう少し長く留まり実が落ちた後でもそのままの状態ですから遠めには果実がついているように見えてしまいます。