つる植物は群落的には森の周辺に生活圏があって木に巻きついて成長します。そして、森という空間を周辺から遮断する働きがあるとされ、そのため「マント群落」といわれることがあります。一方で蔓にもタイプがあって巻きつきながらよじ登るものと、着生根をだしてへばりつきながらよじ登るもの。巻きひげを出してつかまりながらよじ登るようなものもあります。ツルウメモドキは巻き付き型。左巻きですからクズと同じタイプですね。巻き付き型は樹にとっては最も嫌がるものかもしれません。なにしろ「締め殺」されることがありますから・・。でも、ツルウメモドキで絞め殺された樹は見たことがありません。むしろ上にかぶさっていてその下で喘いでいる低木が良く見られます。