ニッコウキスゲのイメージは尾瀬湿原とか霧が峰の草原というようなイメージが多いのですが、意外に水分条件の悪そうなこんな断崖に見られることが多いのです。長岡でも蓬平温泉を取り巻く山並みで急勾配になっている断崖に似た場所で見たことがあります。このときにニッコウキスゲのイメージを変えた瞬間でもありました。たまたま、ヒスイ峡の涯にニッコウキスゲを見たのでこのときのことを思い出した次第です。もっとも、この話はかなり前の話で地震があって崩落してしまった可能性もありますから今はどうなっているでしょうか?
シナノキの仲間は花序の付け根に翼(苞)を持っています。結実後実が落ちるときにこの翼が風を受けてくるくると回りながら落ちてきます。少しでも遠くに種子を運ぶ手段と考えられますが、実際はほとんど真下に落下していますね。長野(信州)の県の木としても有名で、この樹皮から繊維をとってシナ布を織るのだそうです。