森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ハナノキ 雌花

2012年05月02日 | 自然観察日記
かつて木曽路を訪れたときにハナノキを見てから気に入って我が家にも欲しいと庭の一角に植えてあります。サクラに比べれば大変見劣りはするものの、ほんのりと赤く染まる姿が私の心情にあっているようでこの季節の花を見ながら語りかけています。まだ5~6mの若木ですが、成長がよく数年もすれば我が家でも有数の高木になる勢いです。風の強い西側に植えてありますから風除けになってもらうつもりです。
ハナノキはカエデ科の樹木です。カエデ科の仲間には雌雄同株が多いのにハナノキは雌雄異株。別名ハナカエデというくらいで、地味なカエデ科の中では艶やかな部類です。我が家の個体は雌株。二股に分かれた雌しべが確認できます。ルーペで見ると5枚の花弁と5個のがくも確認できますが、肉眼ではよく分かりませんね。