森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ユキグニミツバツツジ

2012年05月12日 | 自然観察日記
そのままで十分観賞価値が高いので庭木や公園樹に利用されているミツバツツジ、実は結構変異があって各地にさまざまな亜種が存在します。新潟では花柄に毛の多いユキグニミツバツツジが分布しています(かつては浅い山にも沢山見かけたのですが今はかなり減りました)。三国山脈を越えて太平洋側に行くとトウゴクミツバツツジがあるのですが、ユキグニミツバツツジとの違いは分かるようで分からない種です。並べてみれば納得するのでしょうが、個々に見ても難しいですね。同じ太平洋側に単にミツバツツジという種がありますが、花の色や形では判別が難しいのですが、こちらはおしべが5本ですから、ユキグニミツバツツジやトウゴクミツバツツジの10本と差がありはっきり分かります。花期も1週間くらいの差があります。

ユキグニミツガツツジ つぼみ

2012年05月12日 | 自然観察日記
まさに開花する直前のユキグニミツバツツジの様子です。花を被っていた隣片が脱落しようとしています。先日下田の袴岳の尾根を歩く機会がありましたが、カタクリが終った頃の尾根道にはこういう姿をしたミツバツツジが沢山ありました。まもなくひときわ華やいだ景観を見せてくれるはずです。ここはまだまだ昔の風情を残している場所ですね。