森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ユウスゲの果実

2012年05月26日 | 自然観察日記
果実といっても昨年の残骸で、冬を越した姿です。雪がないせいでそのままの姿が残るのですね。雪国はこのようなものは全て雪によって潰され、春には残っていません。こういう景観を見るのも自然観察の一つの方法、なかなか面白いものですね。
ここはユウスゲが有名なところで、季節になると沢山のユウスゲが咲く草原になっています。どういうわけかこの果実の残骸は2ケのものが非常に多く見受けられました。一つの花穂にはもっと多くの花が咲いたはずですから、実はもっと残っていてもいいはずなのですが・・・。しかし、非常に高い確率で2ケしか果実を作らない・・・。つまり、この種の結実する花は2つが多いのではないのでしょうか。どれとどれが結実するのか?5~6個のうちで2花を結実させる仕組みはちょっと興味があるテーマです。