森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

カラマツの花

2012年05月04日 | 自然観察日記
カラマツはもともとは高山や寒地の樹で寒さに適応するために落葉を身につけた針葉樹です。ところが、平地でも生育できるために里山の山林よく植えられています。チップ材として積極的に栽培する地域もあるようですね。
ところで、この樹の花を見たことはあまりないのではないでしょうか。私も今回が初めてでした。偶然、先日の強風で大枝が折れて雪の上に落ちていました。適度な湿り気とこの温かさで枝に残されていたエネルギーで花を咲かせたものがありました。高木の花はこういう機会でもないとカメラに収めることができません。そそくさとカメラを取り出して何枚か写しましたが、どういうわけか今回はポンぼけになってなかなか写真にならないのです。それでも何とか焦点の合ったものが撮れたので紹介していますが、左が雌花で右が雄花です。雌花の淡い緑色が印象的でした。