森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

冬晴れのミツバチ ①

2013年01月13日 | 自然観察日記
先月暮れ、とても穏やかな日がありました。今年も早々と大雪に見舞われうんざりしていましたが、2日ほど風はなく日差しもあって雪がなければ出かけたい気分でした。ふと、窓越しにブンブンと羽音に気づきました。窓から覗くと休眠していたと思ったミツバチが一斉に巣から出てきて飛び回っています。巣にしている板塀の外側は日が強くはないものの当たっています。もちろん雪景色のさなかで野には花などありません。何をしているのかしばし観察を続けました。

冬晴れのミツバチ ④

2013年01月13日 | 自然観察日記
雪の上には点々とミツバチが排泄した跡がシミになって残っています。この観察がなければ雪上につけられたシミがミツバチが原因であることなど気づきもしませんでした。
これらを観察していて、今回の行動がじっと巣の中にいたのが気温の上昇で活発に動き回り体内にたまった老廃物を排泄している行動ではないかという結論です。ブンブン飛び回るのは体調を整えているように見えました。夕刻には再び巣の中に入りじっとしているのでしょう。思わぬミツバチの行動を理解した日でした。一つ賢くなりましたね。それにしてもまだまだ知らないことが沢山あるものです。