津南町の秋山郷へ向かう途中に中津川の渓谷に新潟県には珍しいフジキがあるというので知人に案内していただきました。別名ヤマエンジュというそうで主に福島県以西の太平洋側に多く見られるマメ科の高木です。知人によるとこの中津川渓谷と隣接する長野県栄村の千曲川沿いに数ヶ所自生が確認された英るのだそうです。さらに、調べてみると苗場山に近い群馬県の県境の沢沿いにも採集記録がありました。極めて特異な分布をしている種の様でこの時初めて認識したものです。まだまだ知らないことが多いものだとつくづく思った次第です。
季節は七月でしたからちょうど花の季節。何しろ大木で近づけない急斜面に生育しているものですから遠くから望遠で観察していました。それでも樹冠に白い花が認められましたから一応写真に撮ってみました。なんとかマメ科の花であることは確認できます。樹高は推定15m程度。樹幅も10m以上はありそうでした。