森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ハクサンサイコ

2016年02月16日 | 自然観察日記
数日間セリ科植物を並べてきましたからもう一種セリ科植物をとりあげました。ハクサンサイコといいます。花が黄色であることや花の雰囲気が多くのセリ科植物とは違います。一見オトギリソウ科の花と間違えるかもしれません。しかし、よく見ればセリ科の花だということに気づくと思います。実際の花は真ん中にある小さなもの。花弁に見えるものは総苞片で花序を包んでいたもの。それが、二段になっているという結構複雑な構造をしている花(花序)なのです。多くはないものの所々に出てきます。

ハクサンサイコの花序

2016年02月16日 | 自然観察日記
こういう形のものを散形花序といいます。それも、2段になっていて写真は上の段。したがって複数ありますから複散形花序といいます。小さい一つ一つが花で小さいながら花弁や雄しべ雌しべがあるそうです。ぼやけて確認できません。花弁様の大きなものは総苞片。5枚見えます。