秋の笠島海岸です。ちょっとした気分転換に立ち寄ってみましたが、私はやっぱり草むらの方に目が行きます。祝日で家族連れなどが水遊びをしているのを横目に岩場に自生している植物を観察。ハマゼリが風の強そうな場所に這いつくばって生育していました。
このハマゼリは一株の中に花もあれば果実もあるという忙しい株です。花の始まりは8月くらいからで咲き終わったらそれで終わりでなく、新しい芽を出してまた花を咲かせるということを秋遅くまで行うようです。早くに咲いた花序が実になっているということなのでしょう。
もう少し砂地の方がお好みなのでしょうが、岩場のわずかな砂地になっている場所に根づいたためのびのびとした個体ではなく、どことなく縮こまった個体でした。しかし、果実は立派でよく見ると綺麗な色彩をしているものでなかなかの芸術品です。