今年もまたキツネノエフデに出会えました。ただ、もうかなりくたびれていてかろうじて菌体が分かるというものでしたから美しい姿を目にすることができませんでした。しかし、この種が持つ美しさや不思議さなど、キノコという独特な不思議な世界の片鱗を味わわせていただきました。いつも決まったところに発生するわけでもありませんから、足しげく山野を歩かないと大きな感動は得られないものなのです。
ホウキタケの仲間のなかではごく普通に見られるものです。大型の白いホウキタケは食用扱いなのですがこの種をネズミタケといって食べている人がいるのでしょうか?赤い種や黄色いホウキタケの仲間は毒キノコとして注意喚起されていますが、このフサヒメホウキタケについては聞きません。おいしそうなキノコでもないので私は口にしません。むしろ形の面白さを眺めては楽しんでいます。