クロツバラ

こんな海岸端にもクロツバラが生育していたのには驚きです。やや北方系の高山系の種として言われているのですが、新潟県内では比較的浅い山にも見かけたことがありますからこの見解は個人的には疑問を持っていました。この福浦八景の一つ猩々洞の上のも散策路に自生していることからも県内の分布はかなり特異なものではないかと考えています。あいにくこの種の県内の分布資料が手元にないのが残念です。

クロツバラの未熟な実

クロツバラを見かけることの多いのは経験的に湿原に近い場所でしたが、今回はまるで異なりむしろ乾燥気味な岩場に近い場所。風なども強く湿原環境とはかなりかけ離れたものです。こういう場所にも生育することを知り新しい発見ということになりました。果実はまだ熟す前でほとんどが青い実。僅かに色づき始めているものも見られます。

クロツバラの色づき始めた実

別の個体でかなり色づき始めたものがありました。完熟すると黒い実になります。

クロツバラの葉

「バラ」という名が付いてはいるもののクロウメモドキ科の種でバラ科の種ではありません。