独特な形態をしたフクオウソウの葉です。葉柄は長く基部は茎を抱いています。山地の木陰にときどき見かけますが、なぜか花の季節に出会ったことがありません。今回も蓮華の森の散策道には点々と自生していましたが花一つ見当たらずすべて終わった後。写真では薄紫色の舌状花が咲くようですが、実物を見てみたいものと思います。
春は葉しか出ていませんが、花が終わったとはいえこの季節はフクオウソウのいろいろな造形が観れます。残念ながらピントの合わせにくい花序で何度押しても綺麗にいきませんがこれで何とか伝わるでしょうか?円錐花序とされます。
秋の花ですから一花くらいは残っていてほしいところなのですが、蓮華の森ののフクオウソウは見た範囲では全くありません。一日花ではないと思うのですが花の命は短そうです。よく見ると総苞には長い毛が目立ちます。葉以外にはあまり注目するようなものを持っていないような地味な種だと思います。