森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

マルバフユイチゴ

2017年11月02日 | 自然観察日記
平標山の家からの急な下りを終え林道を歩く中で草むらにマルバフユイチゴを見つけました。花がないので目立たない存在です。つる性の草本のようですがつる性の低木扱い。常緑です。かなり鋭い棘を持ち葉裏や葉柄などにも見られます。ウサギなどからの食害を防ぐ目的とされています。

マルバフユイチゴのつぼみ

2017年11月02日 | 自然観察日記
普通花の季節は6月から7月ということになっているのですが、この時は7月の終わりです。形態からまだ花が咲かない個体のようでつぼみと思われるものがありました。とにかく著しい棘の塊です。開花後は秋に赤く実が熟します。

マルバフユイチゴの葉

2017年11月02日 | 自然観察日記
フユイチゴというのは実が冬に熟すことからだそうでう。フユイチゴは確かに遅くに熟しますが、マルバフユイチゴは比較的早く赤くなるようです。別名コバノフユイチゴ。県内には県境の1000m前後の深山に見つかるようです。佐渡の外海府の山地帯にも記録があります。