栂池の秋色 ① チングルマの紅葉

意外に知られていないチングルマの紅葉。チングルマは花や果実が良く取り上げられますが、暗赤色に色づく紅葉は風景に紛れて単独には評価されず埋没しているようです。湿原を覆う草紅葉のパッチ状態の一つ。近づいてみて初めてチングルマと分かります。イワイチョウは黄色く枯れた葉ですが、まだまだ生き生きとした命を感じます。

栂池の秋色 ② ナナカマドの冬芽

ナナカマドの冬芽も新しい発見。不思議な色彩の頂芽の冬芽です。赤い実や赤く色づく紅葉の「赤」とは異質な色彩です。

栂池の秋色 ③ ナナカマドの実

あまり実成はいい方ではないようですが、湿地に息づいていたナナカマドの実りです。ナナカマドのイメージはこんな赤い色ではないでしょうか。

栂池の秋色 ④ オオヒョウタンボクの実

ミズバショウ湿地とワタスゲ湿地の間に風穴地帯があります。ここに生育している珍しいオオヒョウタンボクが赤い実を実らせています。これも貴重な秋の景色です。大小二つの実がまさにひょうたんの形です。

栂池の秋色 ⑤ ヒロハツリバナの実

ツリバナノ仲間はちょっと紛らわしいものですが、４つの角をもつものはヒロハツリバナです。花は地味でも果実は魅せます。