森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ケンポナシ

2017年11月24日 | 自然観察日記
ケンポナシは山野に自生していますが、古い民家などには庭に植栽されたのか時折かなり大きい株を見ることができます。落葉が終わらない時期のケンポナシ、枝先にクネクネと曲がった枝が見えます。この枝は花軸といえばいいのでしょうか、先端には実がついていて花後肥大したもので、食べることができる部位。山の子供のおやつだったとか。

ケンポナシの実

2017年11月24日 | 自然観察日記
まだ枝に付着しているものもあるのですが、ケンポナシの樹の下にすでに落ちた花軸がありました。拾い集めて見ると二つとして同じ形のものは無いようです。先端の丸い部分が本当の実、それに繋がるふくらんだ部分が食用部で、かじると梨の食感です。かじってみました。最初は甘く、しかしやがて渋味があるので口の中が不快な状態に。渋柿が低温にさらされるとやがて渋みが抜けますが、おそらく同じような性質があるのかな?という感想です。二日酔いに良いとかいろいろな薬効も言われるようですが、渋みさえなければおやつの代わりに花うと思います。