色鮮やかなリンドウがありました。リンドウの色彩も場所によってかなり印象が異なります。丘陵公園の個体はくすんだ色のものが多く見られますが、ここのリンドウは青色が花冠の外側にも出ていて綺麗です。日当たりが良い場所の個体と林の中の個体には色彩に変化があるように感じていますから、この場所は日陰のタイプなのでしょう。
あまりぱっとした天気ではない日でしたが、綺麗に開花した花もありました。リンドウは日は当たると開花する性質があります。リンドウの花は雌性期雄性期があることが知られています。めしべが開いていますからこの花は雌性期になると思います。葯が花粉を出してすぼんでいるように見えます。
シダ植物ですから花はなく胞子を作ります。その胞子を作る袋が胞子嚢。1つの胞子嚢の中にどれくらいの胞子ができるのでしょうか。千の単位ではきかないでしょう。ともかく正に天文学的な胞子が一つの個体で作られ空中に飛散することになります。その中のいくつがこのような個体にまで生育できるのでしょうか・・。自然というのは不思議なものです。