森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

カナムグラ 雌株

2017年11月23日 | 自然観察日記
野山の藪にはしばしばみられるカナムグラ。雌雄異株の1年生つる植物ですが、晩秋はその雌雄をはっきりと判別できる季節です。といっても、雌花はすで終わっているのですが、花後の果実が熟す段階で苞葉が赤く色づくたっめに見つけやすい時期です。

カナムグラの葉

2017年11月23日 | 自然観察日記
カナムグラは全体に固い棘が沢山あります。どこを触ってもざらざらとしています。鋭さがないのと短いのが救いで触れても怪我をすることはありませんが・・。しかし、秋の草花はこの棘が生活を支える重要な道具で、周囲のものに引っかかりながら成長します。そうすれば、丈夫な太い茎は必要はありませんしエネルギーもあまり使わなくて上に伸びることが可能なのでしょう。

カラハナソウ 雌株

2017年11月23日 | 自然観察日記
カナムグラと同じアサ科に分類されるカラハナソウが同じに見られました。雌株の花序はすでに種子を包み込んだ果穂になっているのでしょう。ビールのホップと同属の主として知られています。この種の種子を炒ってもホップと同じような味があるのだそうです。