8月の下旬でしたが、入笠山で感じたことはすでに終わっていなければならな花も個体数は多いとは言えないまでも至る所で見られたり秋の花も普通に見られ実に賑やかな場所であるということです。花の山として名高いのも頷けました。シモツケソウも花としては後半のものと思われますがまだまだ色彩が鮮やかな個体も見られました。興味深いことがあります。シモツケソウは新潟県内では魚沼地域の県境の平標山などの高山帯に自生していて他にはほぼ見られません。さらに、新潟には近縁種のコシジシモツケが佐渡など島しょを除き全県的に沢山自生しています。魚沼地域でも両種が見られるのですが微妙に重ならずシモツケソウは高山帯にコシジシモツケは山地帯に見られ棲み分けのような現象が起きているように感じます。
奇数羽状複葉で頂小葉は大きく普通5裂しています。根生葉の小葉が沢山ありやや大きくなっていますが、この当たりの差がコシジシモツケと異なり区別する目安にしています。また、草丈はコシジシモツケの方が大きくなり株立ちの個体は豪壮な感じになります。
入笠山の下部に入笠湿原といわれる窪地がありますが、このエリアばかりでなく斜面に生じた草地の中にもシモツケソウが生育していて花期の最盛期はかなりの景観を作るようです。分布は関東以西の山地帯から亜高山帯に見られるとなっていて入笠山の周辺は一つの中心地なのかもしれません。