未熟な果実は細長くアブラナの実を連想させますが、熟すと中から綿毛をみにつけた小さな種子がモコモコと出てきます。もっとも種子は小さすぎてどこについているのかわからないくらいです。風が吹くとかなり遠くまで飛んで行ってしまいます。
ヤナギランはパイオニア植物として知られています。森を開発しスキー場にするとしばらくするとヤナギランが発生します。草刈りなど人為的な作業が加わるとかなり長い間ヤナギランの群落は維持されるのではないでしょうか。しかし、草地もそのまま何もしないで放置し遷移をさせていくとやがて消えていきます。今までヤナギランの景勝地として名を売っていた場所に出かけてみて保護という名のもと放置されるがため衰退して見る影もない場所をいくつか目にしました。花景観を作る場合はその種に合わせた人為作用をする必要があります。