入笠湿原を中心にワレモコウもたくさん見られました。湿原の木道脇にはかなりの個体数があるのですが、有名な割には地味な花ですからたくさんあってもあまり目立ちません。全国の明るい草原に見られることになっていますが新潟県内ではなかなか見られません。低地ではほぼ見られないようで県境の草原に採集記録が散見されました。低地での自生もあったようですが環境の変化についてこれなっかったのでしょうか。
秋の風情を持つ種です。「秋の七草」の仲間に入れておきたい種ですが、そうすると「秋の八草」になってしまいます。あまりバラ科のイメージがしない花ですが細かく見ると納得できます。地域によって花の色が違うようで入笠山のものは色の濃い花が多く見られました。
入笠湿原はすり鉢状のような地形をしています。湖みたいな溜まりの水は見当たりませんでした。季節がらでしょうか小川があり少量の水が流れていたようです。それも生い茂る草も覆われていてはっきりしませんでした。緩い斜面に木道が設置されています。青い花はエゾリンドウです。