森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

小至仏山からの尾瀬ヶ原

2022年01月01日 | 雑記

あけましておめでとうございます。令和4年が始まりました。コロナ禍が収まり平穏な1年でありますように祈るのみです。

私のブログは5745日が経ったという表示が出ています。16年から17年目に入ろうとしているようです。植物が好きで人生を紡いできましたが、歳とともに自らの眼力が衰えないようにこんな形で精進しています。性に合っているのでしょう毎日継続ができています。今年も引き続きおなじ形式で実践していくつもりです。ご覧いただいている方が多いわけではありませんが、ときどき思いがけないところで反応があり恐縮してしまう場面がありました。不明なものは不明として嘘は書かないことに徹しているつもりですが、それでも過ちはあるもの。幸い今までに間違えているという指摘はありませんから胸をなでおろしています。

 


オゼソウ

2022年01月01日 | 自然観察日記

今年も昨年の尾瀬の植物の続きで始めます。元旦はオゼソウです。至仏山・谷川岳と北海道の一部に特産するとても貴重な種です。今回の至仏山はこの花を見に行ったといっても過言ではありませんでした。若いころ山の鼻から至仏山に登山したことがあったのですがこのオゼソウには気づかずじまいでしたから、かなり個体数が少ないものという意識で至仏山への尾根を歩いていました。しかし、小至仏山に近づくにつれ比較的低い位置からオゼソウが出現して仰天しました。


オゼソウの花

2022年01月01日 | 自然観察日記

かつてはユリ科に分類されていた種ですがAPG分類ではサクライソウ科オゼソウ属に分類されるようになっています。1属1種の珍しい種です。花被片は6枚、おしべも6本、めしべは3本。


オゼソウの群落

2022年01月01日 | 自然観察日記

遠目ではイネ科の草本が群生しているようにも見えますが、近づいてみるとオゼソウだとわかるという箇所が沢山ありました。花が葉と同系色ですから少し離れると紛れて分からなくなります。