オレンジ色の目立つ花をつけてクルマユリが咲いていました。尾根筋の草付きにポツンポツンと花が見られました。ユリ属の中で高山で見られる種はクルマユリとヒメサユリです。いずれも低山から高山まで分布している垂直分布の広い種ですが群生していることはありません。
栄養状態にもよるのでしょうが、里山などで見かける個体は花数が多く高山帯で見るものはほぼ1輪しかついていません。生育環境が影響していると考えるのが妥当なのでしょうが、ひょっとして高山帯に見られるグループと里山で見られるグループはタイプが異なり遺伝子レベルでも差があるのではと考えています。
名前の通り葉が車状に輪生しています。しかしすべての葉がそうなるわけでもなく大株で2ケ所普通は1ケ所で葉が数枚輪生していてそのほかは単生しています。この個体のようにかなり上の葉が輪生していてそれも3枚というケースはあまり見ないケースです。