森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

イワシモツケ

2022年01月14日 | 自然観察日記

花は後半で花が終わってしまったシモツケが沢山ありましたが、草にうずもれる様に開花中の株がありました。葉がなんとなく丸く見えましたからマルバシモツケと思いその時は歩いていました。イワシモツケは尾根筋の岩場に多くみられました。


イワシモツケの葉

2022年01月14日 | 自然観察日記

マルバシモツケの分布域はどうなのだろうと調べてみると日光白根山がどうも南限で至仏山はどうなのだろうとさらに調べると、なんとマルバシモツケと思い込んでいたものは実はイワシモツケとわかりました。八方尾根などで見かけるイワシモツケの葉は細長く感じかつ鋸歯がないのに至仏山の個体には鋸歯があります。ただし、鋸歯は葉の先端に限定されますがこれもイワシモツケの特徴なのだということが判明。マルバシモツケは葉の全体に鋸歯があり、かつ葉が丸く感じられます。すぐ隣の白根山にはマルバシモツケがあるのにこの至仏山には見られないということになります。最も丁寧に山域を探せば自生している個体があるのかもしれませんが・・。


イワシモツケの花

2022年01月14日 | 自然観察日記

花は枝先に散房状にたくさん付きます。マルバシモツケもイワシモツケも一つ一つの花で区別できません。印象ですが、花序はマルバシモツケの方が綺麗な円形でボリュウムがあるように感じています。