ホソバヒナウスユキソウ

この種も超一級の貴重種です。至仏山と谷川岳だけで確認されている種です。ウスユキソウ属の中で葉が細い種です。山頂に近い岩がごろごろしている場所に見られました。ミヤマウスユキソウの変種で、この種も蛇紋岩に適応した種とされています。個体数はあまり多くは感じませんが点々と岩場に生育していました。オゼソウ同様この地にしか自生していないと思うと感慨に包まれます。ヨーロッパのエーデルワイスに似ているといわれる種の一つだそうです。

ホソバヒナウスユキソウの花

綿毛に包まれた苞葉の上に頭状花がいくつか乗っています。他のウスユキソウと形態はあまり変わりませんがこの種は全体に細い感じが強い種です。花径は長く感じます。

ホソバヒナウスユキソウの葉

他種との比較ができればその細さが際立つのですが長細い葉です。白い綿毛が目立ちます。

岩場の隙間に生えるホソバヒナウスユキソウ

よほど岩場が好きなのでしょう。草むらよりはこのような岩場の隙間に見られる個体もあります。