ハクサンサイコ

小至仏山の稜線のハイマツなどが茂る縁にハクサンサイコが見られました。セリ科の多年草ですが花が黄色系な種は多くありませんから一目でそれと見当が付きます。この種も蛇紋岩に適応したものが存在するのかと調べましたが特にそのような記述は見当たりません。ハクサンサイコもなかなか出会うことの少ない種です。いろいろな珍しい種に遭遇して興奮冷めやらないひと時でした。（葉はハクサンサイコではありません）

ハクサンサイコの花

花径の頂で分岐した先に複散形花序を作ります。落ちていてわかりにくいのですが花弁は黄色で５枚あります。おしべも５本のはずです。

ハクサンサイコの葉

葉は青白色を帯び、細長いヘラ型です。葉は茎を抱き葉脈が並行脈なのが一つの特徴になっています。

ハクサンサイコが見られた環境

ハイマツが途切れた一角で幾分傾斜になっている岩場です。イブキジャコウソウやマルバシモツケなどの低木も混生しています。