二・三年前に長野と群馬の県境の湯ノ丸高原で見たことがあるシャジクソウです。自生している場所が少ないのでなかなか会えない種ですが久しぶりに出会えたというどことなく懐かしさがありました。もう花は終わりなのですがかろうじて遅めの花を見ることができました。
葉はふつう五枚の小葉が車状に着きますからシャジクソウと名付けられたそうです。必ずしも小葉は五枚ではなく三枚のものも見られます。湯ノ丸で見たのは草むらの中にほかの種と混在している姿でした。必ずしも高山植物というようなものではなくごく普通に道端に生えている雑草的なイメージを持ったものでしたが、自生する場所は少なくとても貴重な種なのです。