猫の額ほどの畑があるのですが、昨年秋に何気なく植えたカリフラワーが冬を越して生育していました。実をいうとほかにも数種類の秋植え野菜の苗を植えこんだのですが、雪に埋もれて春まで生き残ったのがこのカリフラワーです。雪が降る前に葉を絞り竹の棒で支柱をして耐雪状態を作っていたのですが、雪消え後に縄をほどいてビックリです。予想もしなかったものが「実?」のっていました。
過去にスーパーで見かけたことはあったのですが、何とも不思議な造形をしたカリフラワーです。ロマネスコという名まえの品種だそうです。雑な世話しかしないのによくも実ってくれたことに感謝です。しかし、形を見れば見るほど不思議な造形に引き込まれます。
かなり面倒な話になるのですが、ざっくり言って「フラクタル図形とはその図形の一部に図形全体と相似な形を含むような図形」ということになるのでしょうか。数学の幾何学にこのような研究分野があったように思いますが、その概念が自然界というより生物の造形の中に組み込まれていることに改めて驚きです。この丸いつぶつぶは一つ一つがつぼみで成長すればアブラナ科の特徴を持った十文字状の花になります。無数の細胞分裂を繰り返してこのような造形になることの不思議さをしみじみと感じた次第です。