男カタコと言われるキクザキイチゲは花の色がいろいろ変化しています。がく片の数はかなりバラバラで、よく見ると花びらがねじれていたりするようなものもありますからカタクリに比べ形質の揺らぎが見られます。個人的な印象として内陸は白い花のキクザキイチゲが多く海岸沿いに青いキクザキイチゲが多いように思っています。花の色は連続的な変化ですから薄い青から濃い青まで何段階かの色彩がありますが、濃い青い色の花は海岸に近い場所で見ることが多いのです。あくまでも、新潟の中越地域が主な観察範囲になります。
この個体は国上山の東側新潟平野側で見たものです。海岸側で見た濃い青い個体はありませんでした。もう少し薄い色の青い花は信濃川の右岸の鋸山あたりでも比較的普通に見られます。どのエリアも白い花は最も普通に見られます。
キンポウゲ科のアネモネ属の種ですから、様々な変異をするのは当然なのかもしれません。変異するのは種が若くいろいろな方向に進化する力があるのだという考えがあるのですが、アネモネ属は若い集団なのかもしれません。
キンポウゲ科のアネモネ属の種ですから、様々な変異をするのは当然なのかもしれません。変異するのは種が若くいろいろな方向に進化する力があるのだという考えがあるのですが、アネモネ属は若い集団なのかもしれません。