植物の観察を続けるのが趣味とは言えとても奥深いものですから手が付けられない分野は多く、苦手意識も手伝ってついついスルーしてしまいます。ササタケ類もスルーしがちな分野ですがこれらも自然の中の大切な構成員ですから正面から観ていくことも大切と反省をしているところです。それはさておき、国上山の山麓もモウソウチクの竹林が放置してあるのが目に付くのですが、スギ植林地隣接してメダケが繁茂している場所がありました。経験的には川沿いにびっしりと茂った光景を見ることが多いのですが、こういう山麓部にもあちこちに見られます。雪の重みでかなり押された様子ですが、例えば信濃川の支流の中ノ口川の縁に密集したメダケ群落は「稈(かん)}はまっすぐ立っています。
メダケの茂る脇にもさもさとした葉が一塊ありました。ヒガンバナの仲間のキツネノカミソリの春の姿です。この仲間は花の季節と葉の季節が分かれていて同時に見ることはありません。葉の季節は花が終わった秋から冬を越して春まで。やがて枯れて晩夏の花季節を待つことになります。そういえば、弥彦山塊はキツネノカミソリの有名な群落地になっています。特に角田山は見ごたえのある花景観ができるのだそうです。