弥彦山塊は知る人ぞしるキツネノカミソリの大群落があるとされます(角田の尾根で大量の芽生えを見たことはありますが、個人的にはまだ確認していません)。その片鱗を、ヤブツバキの照葉樹林で見つけました。ヤブツバキの林床に芽を出していたキツネノカミソリです。ヒガンバナの仲間ですから春に葉を出してやがて枯れ、夏から秋にかけてオレンジ色の花が咲きます。こういう株がかなりありましたから、ここでも花はかなり見られるとおもいます。しかし、かなり藪になりそうな場所ですから人知れず咲く花になるのでしょうね。
暖帯の海岸には定番のオニヤブソテツがここでも見られます。塩害にも強いので波しぶきがかかりそうな場所にも岩場の隙間などに根を張って生活しています。クチクラ層が発達した光沢のある葉が特徴のシダ植物です。「シダ植物」は湿り気の多い場所に生活するというイメージはこの種を見ていると間違いだと気づきます。例えシダ植物であろうと適応範囲は広いのです。でも、配偶体はどこでどうやっているのかなと疑問もわいてきます。
白岩までの歩道から照葉樹林を見ている限りでは照葉樹のほとんどはヤブツバキで、ここではかなりの密度で存在していました。花が見ごろで伊豆大島のヤブツバキにも引けを取らないくらいのものでしたね。しかし、このヤブツバキを誰も見に来てくれる人がいないんです。いつもなら独り占めできた喜びでにんまりとするところですが、この時は他の人にも見てほしいものだと思いました。
久しぶりに弥彦山塊の海岸べりにある間瀬(まぜ)の白岩に行ってみました。夏場は海水浴の客でにぎわう場所ですが、早春は誰一人いない静かな海岸です。ここに行くには間瀬からから田ノ浦から徒歩で10分くらいかかります。田ノ浦の方はかなり荒れているようで間瀬側からの方が道は良いようです。
名称になっている白岩を間近で見たものです。足元を気を付ければ岩を一周できます。確かに白っぽい岩で出来ています。早春の海岸植生を見るつもりで訪れたのですが、特別目新しいものは見つかりませんでした。
ところで、まだ芽生えはまだですがこの近辺にとても珍しい植物が自生していることになっています。新潟県内ではこの近辺ともう1ケ所
くらいしか記載がないと思いましたが・・・。それは、バシクルモン。面白い名前ですね。特別見栄えのするものではありませんが可愛い小さな花を咲かせます。
ところで、まだ芽生えはまだですがこの近辺にとても珍しい植物が自生していることになっています。新潟県内ではこの近辺ともう1ケ所
くらいしか記載がないと思いましたが・・・。それは、バシクルモン。面白い名前ですね。特別見栄えのするものではありませんが可愛い小さな花を咲かせます。
海岸線の一角に一本松があります。ちょっとしたアクセントになっていました。
間瀬の海岸は私にとっては思い出の場所です。今は海岸に沿って道路が走っていますが、私が最初にここを訪れた高校2年の頃は岩室温泉から峠越えをしなければならなくて、かなり長い時間バスなどを利用してきたものです。夏休みを使っての合宿で小学校の体育館を借りて寝泊りすること数日。生物の採集や観察をする傍ら泳いだり釣りをしたりの楽しい思い出です。白岩があるあたりまで来て海中を除くと、マダイの大群が目の前にいて網ですくえば捕れるくらいの感じでした。長めの釣り竿で懸命に釣ろうとするのですが、見向きもしないで回遊している姿が今でもまぶたに浮かんできます。血気盛んな少年時代ですから、目の前の獲物を捕まえたくとも捕まえられないもどかしさが強烈な印象として残っているんですね。
間瀬の海岸は私にとっては思い出の場所です。今は海岸に沿って道路が走っていますが、私が最初にここを訪れた高校2年の頃は岩室温泉から峠越えをしなければならなくて、かなり長い時間バスなどを利用してきたものです。夏休みを使っての合宿で小学校の体育館を借りて寝泊りすること数日。生物の採集や観察をする傍ら泳いだり釣りをしたりの楽しい思い出です。白岩があるあたりまで来て海中を除くと、マダイの大群が目の前にいて網ですくえば捕れるくらいの感じでした。長めの釣り竿で懸命に釣ろうとするのですが、見向きもしないで回遊している姿が今でもまぶたに浮かんできます。血気盛んな少年時代ですから、目の前の獲物を捕まえたくとも捕まえられないもどかしさが強烈な印象として残っているんですね。
丘陵公園の里山は今がまさにカタクリの見ごろになりました。このエリアには広大な面積に自生していますから1千万株はあると推測したいますが、売りは100万株の大群落。この斜面の2haの株数がおよそこれくらいあると試算されているのです。先日の寒気で遅れている部分はありますが、まもなく全面が紫色になります。多くの方の評価を総合すると新潟県内では最大のようです。そして、低海抜で足の悪い方でもゆっくり歩いて10分でこれるくらいの位置ですから、貴重な存在になっています。
カタクリの大群落は一見の価値はあるのですが、それ以上に美しいのはキクザキイチリンソウと混在しているカタクリ群落ではないでしょうか。大群落にはイチリンソウがありません。しかし、少し離れた花の森といわれるエリアにはイチリンソウとカタクリの混在しているところが各所にあって実に素敵です。でもなぜか人がいないのですね。もったいないなぁと思いながらも一人占めできる喜びを味わっています。ところが、この美しい景観を見た目の通りにカメラに収められないのです。カタクリに合わせるとキクザキイチリンソウが白くなりすぎてしまい、キクザキイチリンソウに合わせるとカタクリが黒ずんでしまいます。素人では難しい被写体なのです。
カタクリが種子から成長し開花するまでには7~8年かかるといわれています。①は昨年地面に落ちた種子が発芽した個体です。今年は沢山発芽していますからそのうち何株かは親株まで生育すると思いますからますます里山はカタクリで溢れることになりそうです。②は2年生苗、③は3年くらいの株です。4年5年と成長するにつれて葉が大型になっていきます。しかし、必ず葉は1枚。開花株④になって初めて葉が2枚になります。開花株になるとかなり長生きするようで、20年とも30年とも言われています。
3月の話。残雪期の里山を鳥に精通されているF氏と共に散策した時のことです。かなり貴重な鳥に出会いました。イスカという名の鳥ですが、何かで聞いたことはあったようですが実物を見るのは初めてのこと。私にとっては初めてのことでただただ感心しているだけなのですが、F氏も大いにはしゃいでいて、彼もここで見るのは初めてとのこと。双眼鏡でないと詳細が分からない距離ですが、そこは老眼。遠目が利いてなんとなく何をしているのか分かります。彼から双眼鏡を借りて実をついばんでいる姿をしっかり確認しました。
この写真はF氏からいただいたものです。今、アズキナシの残り実をついばんでいるところです。
この写真はF氏からいただいたものです。今、アズキナシの残り実をついばんでいるところです。
「イスカの嘴の食い違い」ということわざがあります。話と実際が食い違っていることをいうことわざですが、確かにイスカの嘴はすごいくいちがいです。こんなんで上手く餌をとれるのか心配してしまいます。還暦を超えてようやく、ことわざと実物が一致した瞬間です。
マツの実を食べている様子です。確かにこの実を食べるには嘴が食い違っていた方が種を取り出しやすい気がします。凄い進化だなぁ!
かなりの鳥の調査を行っている人でもイスカを見ることができないのだそうで、私は全く知識がないにもかかわらず幸運にめぐりあえた訳です。幸せですね。
Fさんいろいろありがとうございました。そして、写真をありがとうございます。
かなりの鳥の調査を行っている人でもイスカを見ることができないのだそうで、私は全く知識がないにもかかわらず幸運にめぐりあえた訳です。幸せですね。
Fさんいろいろありがとうございました。そして、写真をありがとうございます。