森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

イソツツジの葉

2018年09月27日 | 自然観察日記
北日本の高山岩場などに自生する種とされます。「エゾ」ツツジというのが誤って「イソ」ツツジとして広がったため名づいたとされています。火山性の場所との関係を示した資料はありませんが、私個人の体験ではいずれも単なる岩場などでなくて火山荒地に関係した場所で観た記憶しかありません。幾分湿った場所を好むようですが、玉川温泉の生育場所は必ずしも水分条件は良い環境ではありません。

玉川温泉の大墳(おおぶけ)

2018年09月26日 | 風景
八幡平へ向かいました。その途中の玉川温泉に一泊。強酸性の泉質で有名な温泉を堪能しました。塩酸を成分にしているそうで毎分9000㍑も噴出しているそうです。温度98度。いきなり源泉には入るのは危険で50%の温泉に入り体を十分馴らして入るように指導されました。源泉はかなり温くされていて長湯は良くないようです。上がった後は体を洗い流すようにと言われました。こういう温泉は日本ではここにしかないでしょう。

玉川温泉の岩盤浴をする小屋

2018年09月26日 | 風景
玉川温泉でもう一つの景色が印象的でした。熱湯が噴き出ている脇では地熱を使っての岩盤浴が盛んなのです。地面が熱いところと冷たいところがあり適温の場所を見つけてゴザを敷きゴロンと寝転んで露天で岩盤浴です。岩盤浴は無料。ガンなどで医者に見放された人がここの温泉に浸り岩盤浴をして治ったという話があり多くの方が訪れて晴れたときなどごった返すとか。雨の時などのためでしょうか屋根付きの施設がありこの中で岩盤浴をするのだそうです。試しにこの小屋の脇の岩場でシートを敷いて寝転んでみました。背中がごつごつとした岩の感触とともにホカホカ。岩盤浴初体験です。

岩盤浴をする人

2018年09月26日 | 風景
温泉の泉源ですから至る所から噴気が上がり湯気が出ています。植物も育たない荒涼とした広い露岩の場所。適当な場所を見つけて岩盤浴をする人があちこちに見られます。読書をしている人や笠をかぶってプライバシーを保っているひともいます。

岩盤浴に向かう人

2018年09月26日 | 風景
玉川温泉に訪れたのは夕方でそろそろ帰宅につく時間なのですが、近くの夫婦でしょうか岩盤浴を目当てにこれから現場向かっています。ゴザを用意し汗をかいてもいいような準備をしているようです。次回ここによる時の用意するものの参考にします。

玉川温泉 ガス噴出孔

2018年09月26日 | 風景
岩盤浴でにぎわう少し上の斜面に勢いよくガスが噴き出しているところがありました。このすぐ下にも小さな噴気孔がありその脇に岩盤浴をしている人がいて大丈夫なのか少し心配してしまいます。不思議なところです。
ところで、玉川温泉には日本ではここでしか産出しない北投石という鉱物があります(台湾の1ケ所で見られるようですが世界でも珍しいもの)。鉱物見本はネットでしか見ていませんが、近くにビジターセンターがありますからここで展示されているようです。

ヤマドリタケモドキ

2018年09月25日 | きのこ・菌類
越後丘陵公園の秋。今年はヤマドリタケモドキの発生が目を引きます。マツの混じった雑木林の地面に十数センチの傘をつけたタマドリタケモドキが10本20本と出ていました。

ヤマドリタケモドキの幼菌

2018年09月25日 | きのこ・菌類
「モドキ」ですからそうでないヤマドリタケがいるわけですが、私は確認したことがありません。資料では亜高山などの高所に発生するようですがヤマドリタケモドキより発生は少ないようです。ドクヤマドリという毒キノコがありますがこれも高所で発生するキノコです。したがって、ヤマドリタケモドキが発生する低地では間違う危険はないと考えてよさそうです。

ミズアオイ

2018年09月24日 | 自然観察日記
越後丘陵公園に今年再びミズアオイの群落ができました。夏の気温が高かったせいでしょうか例年になく開花が遅くやきもきしましたが、気温が落ち着いてきたせいでしょう良い花を見せてくれました。

ミズアオイの花 拡大

2018年09月24日 | 自然観察日記
ミズアオイはコナギと同じ仲間。かつてはコナギ同様水田雑草の一つであったようですが、今は絶滅危惧種として扱われる貴重種です。近隣に発生した株から種子を採取し花湿地に入れました。貴重な植物を保護し増殖するのも公園の役目と考えていますが、簡単な話ではなく競合する種との関係でうまくいったり失敗したりしています。しかし、ミズアオイはなんとか世代をつないでいてくれていますからうまく定着した種と考えています。

巨大カラカサダケ

2018年09月23日 | きのこ・菌類
カラカサダケは大きなキノコですが海浜公園で見たカラカサダケは特別に大きなものでした。比較に500㏄のペットボトルを置いてみました。高さが50cmはあるのではないでしょうか。別種のような気もしますが大きさ以外は見た目は一応カラカサダケの特徴の範囲内のようです。カラカサダケなら食用にすることが可能という話ですが、仲間に有毒種もありますから安易に口にしないほうが賢明です。