もう一つ知人から譲り受けた山野草がバイカカラマツです。この種も雪解けとともに地際からいきなり花が咲き次第に茎が伸びてくるという性質でトガクシショウマによく似た芽出しを行います。バイカカラマツは在来種ではなく北米産の種で山野草として愛好家により栽培されているのですが、頂いた時はそんなことは知らず在来種と考えていました。産地はどこかと調べて初めて知った次第です。
カラマツソウと名が付く種ですからキンポウゲ科の一種です。したがって子の種も花弁を持たず花弁様のものはがく片になり、おしべは多数あり、めしべも沢山見られます。花の大きさはせいぜい1cmくらいでしょうか。可愛い花です。
山野草好きな知人から頂いた山野草が雪解けとともに鉢から芽を吹きかわいらしい花を見せ始めました。中部日本以北の多雪地域の林下にまれに自生するメギ科の多年草です。自生しているところを確認したのは過去に一度だけ。苗場山の山麓でした。あとは栽培したものか移植されたものでした。雪解けとともに芽が膨らみ花がいきなり咲きだし葉とともに茎が伸長してきます。かつて苗場で見た個体は50cmくらいはあった記憶がありますから成長しきったものはそこそこの大きさになります。
雪が消えた直後、知人から1枚の写真を提示されこれは何かと問われました。雪が消えた野山を散策したときに見つけたものなのだそうです。民家の脇にあったとかで園芸的に植栽されたものではないかとも話していました。