山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

千手観音

2009-10-01 20:31:44 | 石仏・石造物
 どんな人でも苦悩をすべて漏らさず救済するという「千手観音」。

 左手に「宝戟(ほうげき)」=三国志によく出てくる先端が3つに分かれた武器/外国の敵を追い払う意味、右手に「錫杖(しゃくじょう)」=山野を歩いたとき、杖の上にある輪の音で獣や毒蛇から守るという/煩悩を除去し知恵を得る効果がある、という典型的な基本パターンが表現されている。
 
 お腹の前では、仏の象徴であり願いをかなえる宝としての「宝珠」が、座禅をしたときのような印相の上にある。舟型光背がスマートでじつにかっこいい。

 ありがたや、ありがたや。もともと外国の宗教であった仏教が日本に定着して日常化したんだね。一神教だと排他的なところがあるが、多神教的に受け入れているところが日本的だ。おおらかと言おうか、ご都合主義と言おうか、多様であることは素晴らしい。合掌。(浜松市細江町)

 
コメント (2)
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