伊藤左千夫の小説『野菊の墓』を早熟だった十代で読んだが、残念ながら読後の記憶はない。野菊のごとく清楚で凛々しい女性は過去のことなのだろうか、とおじさんはノスタルジックに考える。
先日、春野町と森町との境界線近くの林道を歩いたとき、控えめながら白い野菊があちこちで咲いていた。
野菊の同定はとても難しく「シロヨメナ」かなと思って図鑑で調べたところ、どうやら「アキハギク」らしかった。葉の鋸歯が粗く、葉の根元にある「葉柄」があるのが決め手らしい。茨城から愛知までに分布する特産の野菊であるのがわかった。
この地区にある秋葉神社にちなんだ名前がつけられている野菊が、人がほとんど通らない寂しい林道沿いにさりげなく咲いているのだ。図鑑では小説に出てくる野菊は「カントウヨメナ」だろうと推測しているが、それはともかく雑草に混じってさりげなく咲いている姿はやはり野菊の真骨頂にちがいない。
先日、春野町と森町との境界線近くの林道を歩いたとき、控えめながら白い野菊があちこちで咲いていた。
野菊の同定はとても難しく「シロヨメナ」かなと思って図鑑で調べたところ、どうやら「アキハギク」らしかった。葉の鋸歯が粗く、葉の根元にある「葉柄」があるのが決め手らしい。茨城から愛知までに分布する特産の野菊であるのがわかった。
この地区にある秋葉神社にちなんだ名前がつけられている野菊が、人がほとんど通らない寂しい林道沿いにさりげなく咲いているのだ。図鑑では小説に出てくる野菊は「カントウヨメナ」だろうと推測しているが、それはともかく雑草に混じってさりげなく咲いている姿はやはり野菊の真骨頂にちがいない。