山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

散策で出会った植物

2012-03-23 18:40:44 | 植物
 初春の花といえば山のあちこちに目立つ「キブシ」(キブシ科)でしょう。
 初春の花には黄色が多いのが特徴です。
 ヌルデの葉の虫こぶを五倍子(ブシ)といって、お歯黒の原料としますが、これと区別するために「木五倍子(キブシ)」と言ったそうです。

            

 湿った林下や谷筋に目立たぬよう生きる「イズセンリョウ」(ヤブコウジ科)を発見。
 伊豆に多く見られ、センリョウ(千両)の葉に似ているので、この名前がついたようです。

                    

 以前、高尾山で見たことがある「キジョラン(鬼女蘭)」(ガガイモ科)。
 実から白い綿毛が飛び散るさまが髪を振り乱した鬼女に似ていることから、この名前がついたそうです。
 ランでないのにどうして蘭の名前がついたのかがよくわかりません。

 アサキマダラの幼虫がこの有毒の葉を食べるそうです。
 キジョランを増やしてアサキマダラの遠征を支援したいですね。

「大都会では大地がコンクリートに覆われ呼吸ができない」と指摘した水俣の大牟礼道子さんの指摘は鋭いものがあります。
 わが過疎地にはそういう意味では大地の呼吸と緑の呼吸という命の連鎖が健在です。
 
 ちょいと散策すれば、こうした植物と出会える豊かさがあることは貴重なことであることを忘れてはいけませんね。 

  
コメント
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