NHKの討論番組で若手の論客の一人に評論家宇野常寛さんを前々から注目していた。
同じ業界の牙を抜かれた評論家に対する彼のイライラが気になっていた。
そこで、代表作『ゼロ年代の想像力』(早川書房/2008年)を読んだ。
難しいカタカナも多く、マンガ・アニメのサブカルチャー論も展開していて、おじさんにはとても理解できず、数ページ読むたびに舟を漕ぐありさまだった。
「もはや世の中は何も私たちに与えてくれない。正しい価値も、生きる意味も、すべて私たちは自分で調達しなければならない。」
換言すれば、閉じ籠もりの90年代から「私たちの生きるこの世界は、自由であり、可能性にあふれている。」と宇野さんは結ぶ。
宇野さんがそれを示すマンガとして<よしながふみ>の『フラワーオブライフ・全4巻』(新書館/2004年刊)を推奨していたので、それも読んでみる。
少女マンガもどきの狭い社会が大嫌いなオイラとしては、イケメンの羅列やオカマ・生徒と教師との恋愛とかはとても受け付けられない学園物語だった。
クラスでいちばん目立たなかった三国翔太の存在が大きくなる展開にホッとする。
主人公の硬直した春太郎より描き方に深みがある。
それは4巻の表紙絵にも象徴的に描かれている。
このへんの救いと希望が宇野さんの言わんとするところかもしれない。
同じ業界の牙を抜かれた評論家に対する彼のイライラが気になっていた。
そこで、代表作『ゼロ年代の想像力』(早川書房/2008年)を読んだ。
難しいカタカナも多く、マンガ・アニメのサブカルチャー論も展開していて、おじさんにはとても理解できず、数ページ読むたびに舟を漕ぐありさまだった。
「もはや世の中は何も私たちに与えてくれない。正しい価値も、生きる意味も、すべて私たちは自分で調達しなければならない。」
換言すれば、閉じ籠もりの90年代から「私たちの生きるこの世界は、自由であり、可能性にあふれている。」と宇野さんは結ぶ。
宇野さんがそれを示すマンガとして<よしながふみ>の『フラワーオブライフ・全4巻』(新書館/2004年刊)を推奨していたので、それも読んでみる。
少女マンガもどきの狭い社会が大嫌いなオイラとしては、イケメンの羅列やオカマ・生徒と教師との恋愛とかはとても受け付けられない学園物語だった。
クラスでいちばん目立たなかった三国翔太の存在が大きくなる展開にホッとする。
主人公の硬直した春太郎より描き方に深みがある。
それは4巻の表紙絵にも象徴的に描かれている。
このへんの救いと希望が宇野さんの言わんとするところかもしれない。