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山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

ススキの海

2009-10-21 21:38:14 | 農作業・野菜
 ススキの海の向こうにわが家がある。
 これでもかなりススキを刈り込んだつもりだ。刈り込んだススキの穂は集めて焼却し、本体は雑草防止・保温のために畑の苗のかたわらに敷くというわけだ。つまりは、荒地の開拓と畑の育苗とを兼ねているのだ。農業にはやっかいもののススキを畑に貢献させようという魂胆である。少しは循環型の農業に近づこうというわけである。手間がかかっているわりには苗が元気がないのが心配。肥料のやりすぎかもしれない。

 秋の風物詩のススキは、農家にとっては仕事をしていない荒れた畑の典型の風景となる。ススキの海におぼれそうになりながら、懸命に鎌を振るうのである。しかし、ススキの生命力に感銘する自分もいるのである。
 
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沖縄のスカシブロック

2009-10-20 19:14:46 | 路上観察
 以前、初めて沖縄に行ったときに発見したスカシブロック。
沖縄のスカシブロックは、風穴というより、塀のてっぺんの飾りに使われていたりするという傾向があった。
 その装飾としての感性に南国的なセンスを感じ入ったものである。デザインは琉球王朝の屋根を表現しているのだろうか。
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森林伐採ツアー

2009-10-19 13:35:35 | 行事
一昨日、地元の農家と建設会社が主催する「森林伐採ツアー」に参加した。
参加者は横浜在住の約40人の親子だった。行政を介在せずにこれだけの参加者を組織するのはたいしたものだ。都会と森を結ぶこうした集いは今後ますます重要になっていく。
 杉と檜ばかりの人工林ながら、林縁を見ると意外に種類豊富な植物が生きている。「アキハギク」の発見はその一つだ。また、「ヤブムラサキ」と「ムラサキシキブ」とか「サンショウ」と「イヌザンショウ」とが近くに仲良く自生・同居していたのも大発見だ。こういう組み合わせに出会うのはじつにラッキーだ。
 ほんの少し歩くだけで世界は深まる。硬直しているように見える世界の中にもじつはそんな光る希望のようなものがあるように思う。これからもなんの変哲のない人工林に生きる植物や昆虫に注視していくとともに、がんじがらめの人間社会のシステムや人間群像の中からも希望を見つけられるようになりたいものだ。
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山車を曳く力

2009-10-18 20:44:18 | 行事
 昨夜は雨の祭礼だった。神社の山車はビニールに覆われたが、山車の曳き手はずぶぬれになりながら集落の国道を歩くのだった。しかもその担い手は、集落では宝である小中学生とそれをサポートする青年会だ。
 公民館前にさしかかると、小中学生のかけ声が大きくなるのがなんともけなげだ。こうした山車を曳く力がこれからの過疎を切り拓いていく力になればと願う。ささやかな過疎の祭りには、都会の祭りにはない忘れられたおだやかな日本が息づいている。
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部落の祭り準備

2009-10-17 20:42:45 | 行事
の祭り当日の朝、集落のかわいい神社の注連縄づくりが始まった。
ほぼ集落総出の男衆でワラを漉き、3mくらいの注連縄を作ったのだった。
手早く小気味の良いチームワークで午前中に完成し、すぐに奉納し飾り付けた。
 午後は雨にたたれたが、神社に神主がきて五穀豊穣・家内安全を祈願し、夕方に集落全員の会食を行い、ビンゴゲームや打ち上げ花火を楽しみ、一日かけた祭りが終了した。都会では考えられない時間の流れである。月曜は片付けだから、事前準備を含め男衆は少なくとも三日間以上かかわるわけだ。
 こうしたスローなパターンが集落の潤滑油となっているように思う。効率原理主義の「都市の論理」は、ここでは通用しない。そんな伝統がまだ息づいている。
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野菊の如き君なりき

2009-10-16 18:57:59 | 植物
 伊藤左千夫の小説『野菊の墓』を早熟だった十代で読んだが、残念ながら読後の記憶はない。野菊のごとく清楚で凛々しい女性は過去のことなのだろうか、とおじさんはノスタルジックに考える。

 先日、春野町と森町との境界線近くの林道を歩いたとき、控えめながら白い野菊があちこちで咲いていた。
 野菊の同定はとても難しく「シロヨメナ」かなと思って図鑑で調べたところ、どうやら「アキハギク」らしかった。葉の鋸歯が粗く、葉の根元にある「葉柄」があるのが決め手らしい。茨城から愛知までに分布する特産の野菊であるのがわかった。
 この地区にある秋葉神社にちなんだ名前がつけられている野菊が、人がほとんど通らない寂しい林道沿いにさりげなく咲いているのだ。図鑑では小説に出てくる野菊は「カントウヨメナ」だろうと推測しているが、それはともかく雑草に混じってさりげなく咲いている姿はやはり野菊の真骨頂にちがいない。
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紅葉がジワジワと

2009-10-15 21:42:26 | 植物
 ウルシの仲間、「ヤマハゼ」または「ヤマウルシ」の紅葉が始まった。いよいよ冬支度が始まった。森の中には出会えないウルシ一族だが、林縁では目撃できる。
 人によってはウルシ属のそばにいるだけでかぶれてしまったという話も聞く。かぶれたときはひどい痒さで懲りたと言う。ウルシの仲間の葉っぱをよく触ってみるが、かぶれたことはないので話は他人事になってしまうが。
 漆職人が素手で漆を扱っているのをテレビで見たことがあるが、それは信じられない。
 とはいえ、紅葉の色合いはアートである。
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黄色いサクランボ?

2009-10-14 18:38:15 | 農作業・野菜
 近くでギンナンを拾う。以前、とある神社で葉っぱから直接ギンナンが実るという「お葉付きイチョウ」のギンナンを拾ったことがある。それは大変珍しく、霊験新たかにいただいたものである。
 一本のイチョウの木からバケツ一杯ものギンナンをいただくなんて、感謝あるのみだ。木の上を見たらまだ実が着いていたので、またの機会を楽しみにして少しは残しておくことにした。
 さっそく、水に浸しておいた。明日、取り出すことにしよう。
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関東・中部限定のアズマヤマアザミ

2009-10-13 18:26:29 | 植物
 わが道草山に咲いている花といえば、関東・中部地方の山側を中心に分布するという「アズマヤマアザミ」だ。春に咲く「ノアザミ」と似ていて、花の根元の「総苞」に粘着性がある。どっちにせよ、見分けはむずかしい。はっきりしているのは、「ノアザミ」は春に咲くということだ。(09/6/3ブログ参照)

 あわてて、「ハクサイ」の苗を植え、畝に刈り込んだススキを敷いたが、風が強いのが心配。種から育てた苗もやや元気がないのが不安。虫も大好きな白菜だから早く防虫網を被せなくてはね。それにしても、時間が足りない。
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イノシシのぬた場

2009-10-12 20:54:41 | できごと・事件
 一昨日の深夜、外で動物の荒い息が聞こえていた。きっと、イノシシが栗を食べにきたのだろうと思ったのだが、荒い息やバキッという物音が聞こえたのは初めてだった。
 翌日、裏の道草山を見たら、やはりイノシシの「ぬた場」の跡があった。「ぬた場」は、イノシシの泥遊びをした後である。なんと、家の廊下から3mくらいの所にあるではないか。いちおう、わが庭の境界を侵入していないからなかなかの紳士である。
 栗がもうないので、しょうがなく泥遊びでもしたのかもしれない。広葉樹林が少ないからイノシシにとってはこれから辛い季節に突入ということになる。
 わが家も日当たりが悪くなり、こたつをそろそろ使わないと寒さがぐんと身に沁みてくる。
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