山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

ヌスビトいろいろハギ??

2014-09-20 20:56:12 | 植物
 わが家の雑草楽園のなかに「ヌスビトハギ」が咲いていたが、いつのまにか半月状の実ができていた。
 これがヌスビト・犯人の足跡に似ているというわけだ。

       
 ちなみに、葉を見ると葉脈がややへこんで見える。
 植物の葉は、人間の指紋に相当するくらいの決め手と言われていて、葉っぱだけの図鑑があるほどだ。

                    
 というのも、先日近くの国道で見つけたヌスビトハギがわが家のとは違うので持ち帰ってみた。
 葉の先端が丸みを帯びている。
 図鑑にはこういう葉がなかったので、新種を発見かと喜んでみた。

                     
 ところが、同じ茎の下の方で葉の先端が尖っているのを発見。
 丸みの葉は成長過程の葉のようだった。
 ただし、葉脈の凹みは見られない。

       
 しかも、実の半月形が四連となっている。
 どうやらこれは帰化植物の「アレチヌスビトハギ」というものらしい。
 図鑑にも載っていなかった。
 パソコンで調べたら仲間が10種類近くもあった。

                         
 昨年、数種類のハギの苗を10本近く購入して植えておいたら寒さと強風で全滅したようだった。
 ある程度それは覚悟をしていたのでそのまま放置していた。
 するとそこの雑草ジャングルから、見事な花をつけていたハギが2本顔を出していた。

 ありがとう。
 寒さ対策をしっかりやったつもりだったので、ささやかな希望をいただいた。
 

 

 
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ニラの花は蝶のにぎやかレストラン

2014-09-19 21:42:23 | 生き物
 畑のニラの花は蝶たちが群がっている。
 いつもはセセリチョウが目立ったが最近はヒョウモンチョウが多い。
 ところが珍しいことにイチモンジチョウが混じっていた。

      
 後で調べてみると「アサマイチモンジ」のようだ。
 確認したのは初めてのこと。
 日本特産でスイカズラが食草ということだ。
 イチモンジチョウとの違いを一瞬でわかるのはオタク少年に違いない。
 とある一つの小さな白紋の有無・大きさでわかるというが、ほとんど同じなのだ。

                 
 ときどき見かける「ミドリヒョウモン♀」が活発だ。
 黒っぽい模様が比較的多い。

     
 ヒョウモンチョウがほぼ独占しているニラの花。
 豹紋蝶の種類が多いがこれは「オオウラギンスジヒョウモン♀」らしい。
 人間と同じように食べるときは油断する。
 ふだん写真がなかなか撮れないのに、ニラレストランではおとなしくしてくれる。

                     
    
 蝶の超高齢者も負けずに密を吸う。
 生きることをあきらめない姿勢は人間より優れているかも。
 
 
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夏はヒマワリ、秋はキクイモが似合うでしょ

2014-09-18 21:40:10 | 風景
 わが畑ではキクイモ群団の勢力が目立ってきた。
 背丈は3mはある。
 野生化の気配だ。

                     
 しかし、菊のような黄色い花は秋空に似合っている。
 キクイモはキク科ヒマワリ属だったというから、ひとり納得する。
 白人が大陸に渡る前からネイティブアメリカンが食用にしていた。
 まもなくオイラもいただきまっせ。

           
 そういえば、先週の夕方に大きな虹を発見。
 デジタルカメラに収めようと場所を探しているうちに消えてしまった。
 美しいものは、はかなくも手にできないものだ。

 秋の空の転変は魅力的。
 青と白のコントラストが描く天球は夕方には雨となった。

       
                    
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ナタマメの花とナス復活

2014-09-17 20:56:41 | 農作業・野菜
 このところ「ナタマメ」の花が次々咲き出す。
 熱帯アジア原産なので高温が必要だが、もうすでに秋になっていて、このまま実が成らずになってしまうのかとここでも「手遅れ症候群」の症状が出ている。
 花の白さだけが心を慰める。

                          
 長ナスが頭角を現してきた。
 ナスも「手遅れ症候群」になっていたが、和宮様の虫取り作業により収穫量がぐーんと増えてきた。

        
 ナスを無農薬で収穫まで到達するのはけっこう難しい。
 和宮様お手製の「ナスびたし」は大鍋いっぱいになった。
 これだけで腹いっぱいとなる。

                      
 いっぽう、「キュウリ」は最期の力をふりしぼって枯れる寸前までがんばっている。
 「キュウリ漬けの素」の漬物もうまいが、やはり「糠漬け」も捨てがたい。
 塩加減と漬ける時間によって味が大幅に変わってくる。

 きょうは、新しい畝にニンジンの種を撒き、庭に繁茂していたイチゴの苗を畝に移植する。
 いずれも「手遅れ症候群」を背負っての作業だ。
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長老からキノコ情報

2014-09-16 22:22:29 | 食彩・山菜・きのこ
 いつものまったりした朝のひとときだった。
 近所の長老が「珍しいキノコを見つけたぞ」と言いにきた。
 それっと、国道脇の現場に急行する。
 今年は天候のせいかキノコの出現率が例年よりぐんと高い。

                       
 傘は条線が見られ、細い柄はピアノ線のようにピンとしている。
 「こんなキノコは見たことがない」と長老は語る。
 図鑑で調べたがピッタリの写真がなかったが、「オオホウライタケ」(キシメジ科) のように思われる。
 肉が超薄く、食べられそうにない。


 その近辺を歩いてみるとどんどんキノコが見つかる。
 残念ながら、食べられそうなキノコはなく、いわゆる雑キノコが圧倒的。
 杉・檜の人工林が圧倒する里山だが、林縁にこれだけのキノコが見つかること自体が素晴らしい。

                       
 傘の表面が絹のような白いキノコが見つかる。
 図鑑からはなかなか検索できない。
 図鑑の画像となかなか一致しないのだ。
 とりあえず、「キヌモミウラタケ」(イッポンシメジ科)の特徴に近い。

         
 川に降りる途中の道にゴルフボールくらいの幼菌を発見。
 タマゴタケかなキヌガサタケかなと想像するが、触るとプニョプニョする。

                       
 いちばん多かったのは、「シロハツ」(ベニタケ科)で、舗装されている道路のすぐ脇で見つかる。
 図鑑によっては食べられる判断はまちまちだ。
 出し汁にはうまいようだが、やっぱり食べる意欲はわかない。

 長老のキノコ情報であわただしく一日が過ぎる。
 長老の短い散歩ながら、国道の脇は豊かな自然があふれていた。



                       
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勝手に 実った野菜のたくましさよ

2014-09-15 20:50:02 | 農作業・野菜
 ジャガイモを収穫した跡の畝からは雑草が腰くらいまで伸びていた。
 そんな中から、キュウリやカボチャに似たツル性の葉・花が出てきて、「何だろう」と興味津々だった。
 そのうちに、でっかい実ができていった。

                       
 予想はしていたものの、それは「トウガン」だった。
 そういえば、畝を作るときコンポストの生ゴミも投入していたのだった。
 さっそくまわりの雑草を刈り取り、「えらいなー」と感謝祭をしたところ。

        
 いっぽう、以前ハスイモを植えていた畝からぞくぞくと子孫ができてきて、ついに見事な食べごろの「ハスイモ」ができていった。
 
                   
 サトイモのように見えるが、茎を食べるのだ。
 むかしは乾燥させて保存食や非常食にしたらしい。
 生命力の強いパワーに圧倒される。

 畑には想定外の登場「人」物が現われてくるのが面白い。
 
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廃校で敬老の日イベント

2014-09-14 21:27:05 | 出会い・近隣
 昨年近くの小学校が廃校になり、きょう、その体育館で敬老の日の集いを地域自治会を中心に開催された。
 それに先立ち、昨日は体育館の大掃除を行う。

   
 体育館はすでにコウモリの大家族の館となり、その糞害にみんな憤慨しながらいくども床に磨きをかけたのだった。
 いっぽう、校庭や校門の通学路を草刈機などで整備する迅速さは田舎ならではの底力でもある。

                           
 大きな音が校庭から響いてきた。
 消防の緊急ヘリが降りてきた。
 あとで聞いたら、きょうの参加予定者が自宅で倒れて救急車でこの校庭まで搬送され、その後、ヘリで病院に運ばれたそうだ。
 間近でヘリを見たのははじめてだったが、いかにも山間部らしい瞬間だった。

 
                     
 体育館の天井も壁も地元の天竜材を使った見事な建築物だ。
 しかしそれがコウモリに占拠されているのは残念。
 利用者はコウモリのほうが多いのだ。


挨拶に続いて余興のカラオケが行われ、紅白のごはんのお弁当をいただいて解散。
 地域の半数近く70人ほどの高齢者が参集している。
 片付けはあっという間に終了した。
 この地域力を地域活性化にもっと活用できないものだろうかと考えさせられた。
                   

 
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茶畑の半鐘

2014-09-13 20:57:35 | 特産品・モノ
 小高い茶畑の奥に沢から引いた浄水場がある。
 そこへ行くための道路を地元住民が支給された生コンで舗装する予定になっている。
 ただし生コンダンプが左折できないので道路を拡張し、そばにあった火の見櫓を撤去することとなった。

       
 最近は火の見櫓の半鐘を盗む被害が多発しているそうだ。
 その意味でも半鐘を管理保全しようということになった。
 またテレビのアンテナ線も高く移動する工事(18万円の工事費)も行われた。
 道路拡張工事もあわせ、すべて地元負担である。

                      
 半鐘は「中山式」特許ということだが、その特徴がわからない。
 長野や新潟にもこの中山式半鐘が見られるようだが、「中山半鐘製作所」が広く販売しているようだ。
 本体に「1991 320」という数字の刻印が見られるが、90年代に作られたものなのだろうか。

         
 戦時下で半鐘も供出させられたらしいので、今ある半鐘は意外に新しいのかもしれない。
 それにしても、過疎地での住民負担は大きいことを実感する。
 行政の「公平性」なるものは多数者原理、都会優先主義にシフトされている気がしてならない。

 「地方創生」は補助金支配に馴らされた地方を変えられるだろうか。
 大組織にあぐらをかいてきた農協の存在責任も大きい。
 「地方の時代」はいまだ冬眠中なのだ。
 だからこそ、地方は『里山資本主義』を共有化・実現化するときなのだ。

   
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夢遊病バッタがミイラになる!!??

2014-09-12 21:43:27 | 生き物
 畑のバッタはなかなか被写体になってくれない。
 ところがじっとしてくれるショウリョウバッタがいた。
 しかし触っても逃げない。
 モズのハヤニエなのかとも思った。
 しかしバッタはしっかりニラの茎を抱いている。

                    
 後日また硬直したショウリョウバッタを他の畑で発見。
 「これにはわけありだな」と事件性を直感。
 当局が調べてみたら、「エントモファガ・グリリ」という糸状の昆虫細菌のしわざなのだそうだ。

 この菌に感染すると、バッタの意思に関係なく、早朝高い茎を抱かせるよう誘導させて夕方までにゆっくりミイラ化を待つ。
 それから菌の胞子を上から拡散させるという戦略なのだ。

 恐るべし「見えざる手」、完全犯罪。
 自然界にもこういうことがあるんだ。
 これで増殖する昆虫を淘汰する役割もあるという。
 自然界にもカルト教団があるんだ。
 いくども感心するばかり。
 知らないことだらけの自然界だー。
 
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国道の岩盤にひっそりと咲くイワタバコ

2014-09-11 21:34:20 | 植物
 晩夏の国道を通るときイワタバコの花を探す。
 スピードを出すとつい通過してしまう。
 やっと「イワタバコ」(イワタバコ科)の花と再会する。

                    
 昨年より増えているのが嬉しい。
 この先の県道では100m にわたって見事な群落があるが、大きな声では言いたくない。
 花も葉も「タバコ」(ナス科)に似ている。

  
                   
 その近くに、アジアンタムのような「ハコネシダ」を発見。
 葉の裏に1個の胞子袋があるのが珍しい。
 県によっては絶滅危惧種に指定されている貴重なものだ。

        
 国道沿いには「タマアジサイ」の花が咲いているがパッとしない。
 花の形か葉の光沢か環境か。
 
 つい車で通り過ぎてしまう国道でも人間と同じそれぞれの生き方がそれぞれにある。
 きょうは5番目の畝の雑草を一日がかりで採り終える。
 雷が近づいてくる。
 雷に打たれても後悔はあるのだろうかと考えながら、急ぎ草むしりをする。
 やっとそれを終えたころ、雷と大粒の雨が一時襲う。
 きょうも生きている。

                        
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