田舎生活実践屋

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日本の人口が減りだした 何で? (2024/4/3)

2024-04-03 16:45:23 | 田舎で読んだ本
 少子高齢化で、私たちのような爺さん・婆さんはなかなかこの世から去らないし、生まれてくる子供は、私たちの時代の団塊の世代の1/3の80万人に減少。

 お隣の韓国は、既に少子化対策に多額の政策費用を使ったが、出生数の割合(一人の女性が子供を産む人数)は日本の1.2に対し(2であれば人口維持)、0.7と効果は0。
 
 なぜだろうと???

 最近のガザのハマスによる、イスラエル人の虐殺の報復で、イスラエルが空爆と地上戦を繰り広げて犠牲者は4万人に近く。
 初めて知ったのだが、ガザには、貧困の中で250万人が暮らしていて、妊産婦が5万人との報道。
 日本の人口は、12000万人で、この50倍でガザの妊産婦の5万人の比率で計算すると、250万人の子供が今後10カ月で生まれる勢い。
 日本の少子化対策で、数兆円の支援金をこれから子供を産んでくれる、若い夫婦に費やすのだが、金を振る舞うだけでは効果はないのではと思ってしまう。

 私の世代の団塊の世代は、1947年から1949年の戦地から帰って、結婚した夫婦の間に生まれた子供で、毎年270万人。
 家庭で子供4人、5人が普通。
 太平洋戦争では、若い20歳前後の男性が軍人として230万人が戦死、市民も空襲で80万にが死亡、運よく生き残った、私の父母のような若者がさっさと結婚、バラック生活の中で子供がドンドン生まれた。
 身近で人が次々と死んでいくのを見て、子孫を残すのが今自分たちに出来ることと、割り切ったのだろうと、推測。
 これは敗戦国のドイツ、イタリアも同じで、先日テレビで、人口のビラミットで、70歳と20歳の人口の比率を色別に地域ごとにプロット。
 70歳が今の20歳より倍近くが赤で、日本、イタリアの北部、ドイツの特に旧西ドイツが目だって赤。
 日本、イタリア、ドイツは今のガザのような完膚なきまでに叩き潰された国で、ここでベビーブーム。

 日本の政府は、しっかり歴史的人口の推移とその要因をしっかり押さえて少子化対策を立てているのだろうかと、ネット検索すると、完ぺきな飛鳥時代からの人口推移の分析が国会(参議院)の委員会で発表されていました
 これを見ると日本の人口は、江戸初期には1500万人、中期までに3000万人に増え、その後停滞、明治維新当時で、3300万人、以降一貫して増えて、太平洋戦争の敗戦当時の1945年で7200万人、1967年(私が高校3年の年)に1億人で、2000年で12700万人。

 団塊の世代が増えたのは、出産数の増加+医療の進歩、経済回復で栄養状態の改善で、乳幼児死亡が減ったのが大きい。
 家庭によって差はあるだろうが、私は6人兄弟で、うち2人は栄養失調(母乳が十分出ない)で直接は肺炎で死亡。
 私は、子どもの時から、人は生まれても1/3は死ぬもんだと思い、結婚してからは、子どもは夫婦二人の人数の2人でいいが、予備でもう一人産んだ方がいいと計算。
 妻も、両親に20代で死に別れ、年の離れた姉は遠隔地に住んで、田舎の一軒家で一人暮らし、家族は多い方がいいの考えに。
 二人とも子供は3人がいいと思っていたら、3人目も授かり、今のところ、一人も欠けずでやれやれ。
 人の死が周りで当たり前のように次々と起こるのを体験すると、子どもは、もう一人要るというのが、動物としての人間の心理。
 これは、昆虫でも哺乳類にも共通。
 弱い動物程、沢山子供を産む。

 日本の人口の歴史で、この2000年、減るということは無かった。
どうなるのやら、韓国のように子どもを増やすことに繋がらない無駄な政策経費は、借金暮らしの政府には使ってほしくない。

 人口減まではならなかったが、3000万人で150年停滞した江戸時代後半の社会、文化のありようが、これから人口減をこの1500年の歴史で初めて経験する日本の参考になるかも。

 冒頭の写真は、交尾したあと、メスがオスを食う(オスのアミノ酸が雌の卵巣の栄養になるらしい)カマキリ。昨年10月農園で見かけた。
 
 
コメント (2)
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