一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

映画 『イントゥ・ザ・ワイルド』 ……そこは本当に荒野だったのか……

2008年10月30日 | 映画
今から11年前の1997年に、私は一冊の本を読んだ。 当時、少しばかり話題になった本なので、あるいは憶えておられる方があるかもしれない。 ジョン・クラカワー著『荒野へ』というノンフィクション作品だ。 《1992年4月、ひとりの青年がアラスカ山脈の北麓、住むもののない荒野へ徒歩で分け入っていった。 四か月後、ヘラジカ狩りのハンターたちが、うち捨てられたバスの車体のなかで、寝袋にくるまり餓死してい . . . 本文を読む
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