今年(2013年)の2月24日に、
30年来の友人のヤスさんと、
本州の西南限とされる岩国市錦町のセツブンソウ自生地をに見に行った。
そのとき、錦町駅前にあった観光案内板の隅っこに、
寂地山が描かれているのに気が付いた。
「あっ、寂地山だ~」
と私が声を出すと、
「有名な山なんですか?」
とヤスさん。
「カタクリの大群落がある山として有名なんだよ」
と私は答え、
寂地山についての思い出話をした。
山口県の最高峰・寂地山(1337m)へは、
過去に一度だけ登ったことがあった。
2006年04月16日、
当時所属していた山岳会の月例山行で、
寂地山から冠山(広島県)へ縦走をした。
そのときの目的もカタクリであったが、
GW前後にピークを迎えることの多い寂地山のカタクリなので、
当然咲いている筈もなく、(笑)
というか、まだ雪山で、(爆)
花を見ることなく帰ってきた記憶がある。
その話をしているうちに、
急に、あの7年前のリベンジがしたくなった。
「カタクリの花が咲く頃に、寂地山に登りに来ようか?」
と私が提案すると、
「イイですね~」
と、すぐにヤスさんは同意してくれた。
あれから2ヶ月……
ついに、リベンジの日がやってきた。(笑)
心配していた天気も「晴れマーク」。
早朝に待ち合わせをし、一路、寂地山へ向かった。
寂地峡案内所のある駐車場に午前6時55分に到着。
(って、何時に佐賀を出たんだよ~)
駐車場にはすでに多くの車が駐まっていた。
出発準備をして、ストレッチを入念におこなう。
7:14
登山口を出発。
今回は、五竜の滝・寂地峡を経て、右谷山へ登り、
寂地山へ縦走し、犬戻峡を下ってくる周回ルート。
まずは五竜の滝へ。
「五竜の滝」とは、五つの滝の総称。
竜尾の滝。
登竜の滝。
白竜の滝。
竜門の滝。
竜頭の滝。
滝沿いの階段の道は急であったが、
滝の美しさと、足許のショウジョウバカマの花に癒されながら、
ゆっくり登って行った。
木馬トンネルを抜けると、
沢沿いの道に出た。
美しい溪谷には、いろんな花が咲いてた。
コチャルメルソウの大群落。
この大群落は、
タチカメバソウ。
小さくて可愛い花だ。
こんな素敵な道を歩くことができる幸せ。
ボタンネコノメソウもたくさん咲いていた。
黄色くなった部分が特に美しい。
ヤスさんは、ボタンネコノメソウが特に気に入ったようだ。
ヤマエンゴサクや、
ナツトウダイ、
エンレイソウなどもたくさん咲いていた。
なんて素晴らしい溪谷なんだろう。
穏やかな沢沿いの道が終わると、急登が待っていた。
エイザンスミレに励まされながら登り終えると、
9:19
ミノコシ峠に到着。
稜線に乗ると、カタクリの大群落が……
ここに至るまでカタクリはまったく見なかったので、
ちょっと衝撃的だった。
ミノコシ峠から左折し、まずは右谷山山頂を目指す。
縦走路には、驚くほどたくさんのカタクリが咲いている。
いま、まさに、ピークを迎えている……と言えるだろう。
寂地峡では花を閉じていたミヤマカタバミも、全開モード。
美しい~
「クマ注意」が、九州の山ではないことを教えてくれる。
「なんて美しいんだろう!」
カタクリの花を見ていたら、一向に足が進まない。(笑)
こんな調子だと、日が暮れてしまう。
とりあえず、右谷山へ急いで行こう。
9:46
右谷山に到着。
山頂には誰もいなかった。
行動食を食べ、しばし休憩。
9:51
右谷山を出発。
寂地山までの縦走路は、まさにカタクリ・ロード。
存分に楽しむことにしよう。
縦走路の両側には、カタクリの花がびっしり。
行けども行けども、カタクリの花。
ヤスさんも驚きを隠せない様子。
ブナの根もとにも、たくさんのカタクリの花が……
イイね~
朽ちた倒木の傍に咲く花。
別嬪さんだ~
こちらは、白花のカタクリ。
手まりのように丸まったカタクリ。
いろんなカタクリの花がある。
10:25
ミノコシ峠を通過。
途切れることなくカタクリの花が続く。
どこまでも、
どこまでも、
どこまでも……
「こんなにスゴイとは思いませんでした」
とは、ヤスさんの言葉。
ふと目を上げると、そこにも美しい風景が……
太陽の光を浴びて、
美しく花開くカタクリ。
素晴らしいの一言。
ヤスさんも、一眼レフで、激写につぐ激写。
まだ終わらない。(笑)
まだまだ続く。
私もまだ満足しない。
きっと私は欲張りなんだと思う。
「もっと、もっと」と花を追う。
そして、こんな花に出逢い、
こんな花に魅せられる。
花酔いするほどカタクリの花を満喫した頃、鞍部に着いた。
11:27
犬戻峡ルートの分岐がある鞍部に到着。
ここから寂地山山頂はすぐそこ。
エンレイソウとカタクリのコラボなど見ながら登って行き、
11:33
寂地山山頂に到着。
山頂は大勢の登山者で賑わっていた。
カカポくんの記念写真を撮らせてもらって、早々に退散する。(笑)
しばらく下山して、沢に出てから昼食にしよう。
群生しているミヤマカタバミや、
エンレイソウを見ながら、ゆっくり下って行く。
12:17
沢に出る。
ここで昼食。
ニリンソウや、
ワチガイソウや、
キケマンや、
シロバナニシキゴロモに囲まれてのランチは、本当に美味しかった。
12:31
出発。
12:42
林道に出る。
ここからは、林道歩き。
退屈かと思いきや、
ワクワクしながら歩くことができた。
新緑の美しさに驚き、
ミツバツツジの美しさに酔う。
足許には、イカリソウの花。
山肌はパスレルカラー。
「東山魁夷の絵のようですね」
とは、ヤスさんの言葉。
言い得て妙。
素晴らしかった今日一日の山歩きを思い出しながら、
そして語り合いながら、
ゆっくり下山してきた。
「価なき思い出の無数の宝に富まされながら、また今日も、一日の王たることができたあろう。」(尾崎喜八)
13:55
寂地峡案内所のある駐車場に戻ってきた。
約6時間40分の山歩きであった。
素晴らしい天気、
素晴らしい花々、
素晴らしい風景……
すべてに恵まれた一日であった。
感謝。
30年来の友人のヤスさんと、
本州の西南限とされる岩国市錦町のセツブンソウ自生地をに見に行った。
そのとき、錦町駅前にあった観光案内板の隅っこに、
寂地山が描かれているのに気が付いた。
「あっ、寂地山だ~」
と私が声を出すと、
「有名な山なんですか?」
とヤスさん。
「カタクリの大群落がある山として有名なんだよ」
と私は答え、
寂地山についての思い出話をした。
山口県の最高峰・寂地山(1337m)へは、
過去に一度だけ登ったことがあった。
2006年04月16日、
当時所属していた山岳会の月例山行で、
寂地山から冠山(広島県)へ縦走をした。
そのときの目的もカタクリであったが、
GW前後にピークを迎えることの多い寂地山のカタクリなので、
当然咲いている筈もなく、(笑)
というか、まだ雪山で、(爆)
花を見ることなく帰ってきた記憶がある。
その話をしているうちに、
急に、あの7年前のリベンジがしたくなった。
「カタクリの花が咲く頃に、寂地山に登りに来ようか?」
と私が提案すると、
「イイですね~」
と、すぐにヤスさんは同意してくれた。
あれから2ヶ月……
ついに、リベンジの日がやってきた。(笑)
心配していた天気も「晴れマーク」。
早朝に待ち合わせをし、一路、寂地山へ向かった。
寂地峡案内所のある駐車場に午前6時55分に到着。
(って、何時に佐賀を出たんだよ~)
駐車場にはすでに多くの車が駐まっていた。
出発準備をして、ストレッチを入念におこなう。
7:14
登山口を出発。
今回は、五竜の滝・寂地峡を経て、右谷山へ登り、
寂地山へ縦走し、犬戻峡を下ってくる周回ルート。
まずは五竜の滝へ。
「五竜の滝」とは、五つの滝の総称。
竜尾の滝。
登竜の滝。
白竜の滝。
竜門の滝。
竜頭の滝。
滝沿いの階段の道は急であったが、
滝の美しさと、足許のショウジョウバカマの花に癒されながら、
ゆっくり登って行った。
木馬トンネルを抜けると、
沢沿いの道に出た。
美しい溪谷には、いろんな花が咲いてた。
コチャルメルソウの大群落。
この大群落は、
タチカメバソウ。
小さくて可愛い花だ。
こんな素敵な道を歩くことができる幸せ。
ボタンネコノメソウもたくさん咲いていた。
黄色くなった部分が特に美しい。
ヤスさんは、ボタンネコノメソウが特に気に入ったようだ。
ヤマエンゴサクや、
ナツトウダイ、
エンレイソウなどもたくさん咲いていた。
なんて素晴らしい溪谷なんだろう。
穏やかな沢沿いの道が終わると、急登が待っていた。
エイザンスミレに励まされながら登り終えると、
9:19
ミノコシ峠に到着。
稜線に乗ると、カタクリの大群落が……
ここに至るまでカタクリはまったく見なかったので、
ちょっと衝撃的だった。
ミノコシ峠から左折し、まずは右谷山山頂を目指す。
縦走路には、驚くほどたくさんのカタクリが咲いている。
いま、まさに、ピークを迎えている……と言えるだろう。
寂地峡では花を閉じていたミヤマカタバミも、全開モード。
美しい~
「クマ注意」が、九州の山ではないことを教えてくれる。
「なんて美しいんだろう!」
カタクリの花を見ていたら、一向に足が進まない。(笑)
こんな調子だと、日が暮れてしまう。
とりあえず、右谷山へ急いで行こう。
9:46
右谷山に到着。
山頂には誰もいなかった。
行動食を食べ、しばし休憩。
9:51
右谷山を出発。
寂地山までの縦走路は、まさにカタクリ・ロード。
存分に楽しむことにしよう。
縦走路の両側には、カタクリの花がびっしり。
行けども行けども、カタクリの花。
ヤスさんも驚きを隠せない様子。
ブナの根もとにも、たくさんのカタクリの花が……
イイね~
朽ちた倒木の傍に咲く花。
別嬪さんだ~
こちらは、白花のカタクリ。
手まりのように丸まったカタクリ。
いろんなカタクリの花がある。
10:25
ミノコシ峠を通過。
途切れることなくカタクリの花が続く。
どこまでも、
どこまでも、
どこまでも……
「こんなにスゴイとは思いませんでした」
とは、ヤスさんの言葉。
ふと目を上げると、そこにも美しい風景が……
太陽の光を浴びて、
美しく花開くカタクリ。
素晴らしいの一言。
ヤスさんも、一眼レフで、激写につぐ激写。
まだ終わらない。(笑)
まだまだ続く。
私もまだ満足しない。
きっと私は欲張りなんだと思う。
「もっと、もっと」と花を追う。
そして、こんな花に出逢い、
こんな花に魅せられる。
花酔いするほどカタクリの花を満喫した頃、鞍部に着いた。
11:27
犬戻峡ルートの分岐がある鞍部に到着。
ここから寂地山山頂はすぐそこ。
エンレイソウとカタクリのコラボなど見ながら登って行き、
11:33
寂地山山頂に到着。
山頂は大勢の登山者で賑わっていた。
カカポくんの記念写真を撮らせてもらって、早々に退散する。(笑)
しばらく下山して、沢に出てから昼食にしよう。
群生しているミヤマカタバミや、
エンレイソウを見ながら、ゆっくり下って行く。
12:17
沢に出る。
ここで昼食。
ニリンソウや、
ワチガイソウや、
キケマンや、
シロバナニシキゴロモに囲まれてのランチは、本当に美味しかった。
12:31
出発。
12:42
林道に出る。
ここからは、林道歩き。
退屈かと思いきや、
ワクワクしながら歩くことができた。
新緑の美しさに驚き、
ミツバツツジの美しさに酔う。
足許には、イカリソウの花。
山肌はパスレルカラー。
「東山魁夷の絵のようですね」
とは、ヤスさんの言葉。
言い得て妙。
素晴らしかった今日一日の山歩きを思い出しながら、
そして語り合いながら、
ゆっくり下山してきた。
「価なき思い出の無数の宝に富まされながら、また今日も、一日の王たることができたあろう。」(尾崎喜八)
13:55
寂地峡案内所のある駐車場に戻ってきた。
約6時間40分の山歩きであった。
素晴らしい天気、
素晴らしい花々、
素晴らしい風景……
すべてに恵まれた一日であった。
感謝。