一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

唐泉山……佐賀県の天然記念物に指定されているスダジイやツブラジイの天然林……

2019年12月15日 | その他・佐賀県の山
12月14日(土)
「逢いたい人に逢いに行く」という特別企画の第18弾で、
佐賀県嬉野市塩田町へ、クラシックのコンサートへ行った。(レポは後日)
〈ついでに、登山もできたら……〉
と思って、塩田町周辺の山を探すと、唐泉山があった。
標高409.7mの低山だし、
山頂近くまで林道が延びているので、
短時間で登ることができる。
調べてみると、前回は2010年02月11日に登っている。(コチラを参照)

11:00頃に車で家を出て、
14:00から始まるコンサートの会場を確かめ、
唐泉山へ向かう。

唐泉山には駐車場が2つあって、
下の方の駐車場の周囲の木々がまだ紅葉していた。


12月中旬なのに、まだ紅葉が見られるとは、






なんだか得した気分。




上の方の駐車場にある登山口から登り始める。


山頂まで、ずっと、このような階段が続く。


距離は短いが、急坂なので、かなりキツイ。


山頂に近いこの一帯は八天神社の社地として伐採が禁止されてきたという経緯もあり、
昭和39年に佐賀県の天然記念物に指定されている。


スダジイ、ツブラジイが混生する天然林であり、
根回りが6m以上のものがあるが、
大半は3m前後で占め、樹高は16mにも達している。


元和5年(1619年)に全山火災に会い、
(なので、樹齢400年前後の木が多いようだ)
文政11年(1828年)の大風で北側の一部を残し倒れてしまったと伝えられている。


それでも、素晴らしい天然林が広がっていて、見事だ。


所々に、紅葉や、


黄葉もあって、
楽しみながら登って行く。


岩に生える幼木があった。


数百年後には、岩を割っているかもしれない。


その後も自然林を楽しんで登っていると、




やがて、八天神社の上宮が見えてきた。


石段を上がり、


唐泉山山頂(標高409.7m)に到着。


山頂には、上宮と御神体磐座座がある。


お手水は舟の形をしている。
昔は「唐泉山」ではなく「唐船山」と書かれていたそうだから、
その名残りかもしれない。


三角点は、上宮の右奥にあり、


三等三角点であった。


しばし寛ぎ、
再び天然林を楽しみながら下山した。




そして、唐泉山に別れを告げ、
コンサート会場に向かったのだった。

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