一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

養老孟司『養老訓』(新潮社)

2007年12月24日 | 読書


この本の中で、印象に残った言葉。

《『三国志』で関羽は「人生五十を過ぎて禍福なし」と言っています。
 城内で何か起こって、不吉だと言いに来た奴にこう言うのです。
 五十歳を過ぎたら人生は一応終わったようなもので、あとは何があってもいいやと腹を決めている、中立だ、ああだこうだと言っても仕方がない、ということです。》

「人生五十を過ぎて禍福なし」
私自身も、五十歳を過ぎた頃から、そう思うようになった。
そう思うようになって、あらゆる社会のルール、常識、義理といったものから自由になったように感じた。
楽になったし、人生が面白くなった。

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