一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

天山 ……御来光と、大展望と、開花した白花のムラサキセンブリを楽しむ……

2024年10月14日 | 天山・彦岳


10月13日(日)

この時期の天山は登山者が多く、
特に土曜、日曜、祝日はあまり登りたくないのだが、
明日、明後日は天気がイマイチのようなので、
日曜日の今日、登ることにした。
ならば、朝駆けしかない。

天川登山口より出発。(フラッシュ撮影)


いつもの場所でパチリ。


もうすぐ山頂。


天山山頂に到着。
ひんやりして、ちょっと寒いくらいだ。


今日は、あの辺りから太陽が昇りそうだ。


空気が澄んでいる所為か、遠望が利き、
くじゅう連山がはっきり見える。




阿蘇山(釈迦の涅槃像)も見える。


これは、大観峰(北側)から見た“釈迦の涅槃像”なのだが、


天山から見ると、大観峰よりも北西側から見ることになるので、
左端にある根子岳(頭部)と、その右にある中岳、高岳(胸部)の間がやや近くなり、
根子岳よりも標高が高い中岳、高岳の高さが強調されることになり、
胸部が膨らんだ(胸板の厚い)“釈迦の涅槃像”になっている。


由布岳や、


英彦山も見える。


南に目を転じると、
雲仙も見ることができた。


普賢岳をズーム。


日の出時刻が近づいてきた。


くじゅう連山と由布岳の間に、小さな光が灯る。


やがて、その光は、次第に大きくなっていく。




実際の御来光は、この写真より何倍も厳かで美しい。


太陽が世界を明るく照らし始める。


ススキが増え、すっかり秋の山だ。
稜線散歩へ。


マツムシソウ、


アキノキリンソウ、


ヤマジノギク、


タンナトリカブトが朝陽を浴びて輝く。


いいね~


早朝なので、リンドウはまだ花を閉じているものが多かったが、


よ~く探すと、少し開いた花を見つけることができた。


可愛い。


センブリもまだ花を閉じているが、


こちらも探すと開いた花を見つけることができた。


嬉しい。


ムラサキセンブリにも朝陽が当たる。


美しい。




こちらにはまだ朝陽が当たらない。


なので、紫色がいまひとつだ。




こちらには朝陽が当たって紫色がくっきり。


思わぬところで、一輪のムラサキセンブリに出逢った。
感動。


開花する花もあれば、
花期を終えようとするものもある。


ウメバチソウ、


ホソバノヤマハハコ、


キュウシュウコゴメグサは、
まもなく姿を消すだろう。


お約束の“足長おじさん”。


いつもの場所で、


こんな風景を見ながら、モーニング珈琲。


今日は、モルゲンロート風に「天山壁」を撮ってみた。(笑)
北アルプスを思い出す。


本日、嬉しかったのは、白花のムラサキセンブリに逢えたこと。


角度を変えて、何枚も撮る。




この白い花を見ると、なんだか好い事がありそうな気がする。


今日も「一日の王」になれました~

この記事についてブログを書く
« 映画『ぼくが生きてる、ふた... | トップ | 一人読書会④『砂の女』(安部... »