一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

久住山・稲星山 ……くじゅうはやはり、こうでなくっちゃ……

2010年02月21日 | 山岳会時代の山行
からつ労山の月例山行で、くじゅうへ行ってきた。
本来は、牧ノ戸峠から中岳に登り、大曲登山口に下りてくるだけの予定であったが、運営委員会で「稲星山はあまり行かない山なので、久住山から稲星山を経由するコースも作ってはどうか」との声があり、Bコースが設けられた。
今回の参加者は18名。
参加者にコース選択をしてもらうと、次のようになった。
Aコース(4名)
牧ノ戸峠~沓掛山~久住分かれ~中岳~池ノ小屋~すがもり越~大曲登山口
Bコース(14名)
牧ノ戸峠~沓掛山~久住分かれ~久住山~稲星山~池ノ小屋~すがもり越~大曲登山口
私は、1月3日に中岳に登ったばかりだったので、Bコースを選択。
天気予報は「晴れ」。
日中は気温も高くなるようで、霧氷を見ることができるかどうか心配。
昨年2月はまったくの空振りで、温暖化の影響をまざまざと思い知らされた。
果たして今年は……

くじゅうが近づくにつれ、山の上部が白くなっているのが見え、期待が高まった。
8:55
牧ノ戸峠に到着。
すぐに準備、ストレッチ。


9:07
出発。
牧ノ戸峠周辺の木々にもうっすらと霧氷がついている。
沓掛山に至るコンクリートの道は雪が凍っていて、注意しながら歩く。
アイゼンを装着するほどのことではない。

9:17
本格的な霧氷が見えてくる。
今年は、星生山英彦山などですでに霧氷を見ているが、霧氷は何度見ても嬉しいものだ。


9:24
沓掛山山頂直下の展望台に出ると、素晴らしい眺め。
霧氷で白くなった山々に魅せられる。


9:31
沓掛山山頂を通過。
山頂を越えると、そこにも素晴らしい風景が待っていた。




霧氷のトンネル。
自然に頬がゆるんでくる。


まさに、白い宝石。


10:35
久住山が見えてきた。
いつもここに来ると感動する。


10:48
久住分かれ避難小屋を通過。

久住山が近くなってきた。


エビの尻尾も見られる。


山頂が近くなると、白銀の世界が広がる。
ワクワクする。


11:12
久住山山頂に到着。
蒼空の中に溶け込んでしまいそうだ。


11:25
稲星山に向けて出発。


いったん下り、登り返す。


11:51
稲星山山頂に到着。
ここで昼食。


稲星山山頂から周囲を見渡すと、くじゅうの山々の位置関係がすごく良くわかる。
大船山と平治岳。(手前は白口岳)


左に目を転ずると、坊ガツル。
平治岳の向こうに、うっすらと由布岳も見える。


さらに左に目を移すと、中岳と天狗ヶ城。


阿蘇などの山々もはっきり見え、360度の展望を満喫した。
12:30
池ノ小屋に向けて下山開始。
北側斜面は氷結した雪が残っていて、南側とはまったく違った表情を見せる。


これほど表情を変える山も珍しい。


12:45
池ノ小屋に到着。
ここから見る稲星山も格別。


池ノ小屋からは、御池を通って、久住分かれへ向かう。


御池の周囲はまだ霧氷に覆われていて、美しい。


御池も氷結していた。


久住分かれが近づくと、再び久住山が姿を現した。
こちら側から見る久住山も素敵だ。


13:08
久住別れに到着。
しばし休憩の後、すがもり越に向け出発。
滑りやすい急坂を、注意しながら下る。


北千里浜に下り立つ。
私はここの原初的な風景が大好きだ。


硫黄山の噴煙にも魅せられる。


まるで、どこかの星に彷徨いこんだよう。


14:01
すがもり越に到着。
休憩。


14:15
大曲登山口に向けて出発。
硫黄山の噴煙を見ながら下って行く。


途中、落石で道がふさがっていた。
しかし、量が多くないので問題なく通過できた。
ここは、1月3日に通った時には崩れていなかった。
つい最近に崩落したものと思われる。
ここを通過する時には注意が必要だ。


大曲駐車場が見えてきた。
ゴールは近い。


14:55
大曲登山口に到着。
三俣山がにっこり微笑んでいた。


この後、長者原温泉郷の九重西鉄ホテル「花山酔」で疲れを癒し、帰路についた。
今日も、大満足の山行であった。

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