一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

天山 ……tachiaoiさんの歓迎登山で、平六味噌による豚汁を……

2012年10月08日 | 天山・彦岳
今日は、天山にて、
tachiaoiさん、yanさん、平六さん、タクの4名で、
tachiaoiさんの歓迎登山をした。

「歓迎登山?」
とお思いの方々に、少し説明を――

tachiaoiさんは、久留米在住(現在)の女性で、
2009年2月に、
tachiaoiさんが私のブログにメッセージを入れて下さったのが縁で知り合った。
当時は長崎市に住んでおられ、
九州内外の山に精力的に登られていた。
「いつか機会があったら一緒に登りましょう」
と約束していたのだが、
tachiaoiさんのご主人の転勤で、2009年10月に広島に転居された。
しばらく連絡がなかったので、
〈どのような生活をされているだろうか……〉
と案じていたのだが、
2010年4月に、
「私もHPを開設しました」
とのメールを受け取り、
広島でも、登山に、テニスに、英会話にと、
活発に活動されている様子をHPで知ることができ、嬉しく思ったことだった。
昨年(2011年)の2月に、
平六さんと、山口県の岩国市錦町にセツブンソウを見に行くことになり、
ついでに中国地方の山にも登ろうという話になった。
tachiaoiさんとはまだ一度もお目に掛かっていなかったが、
広島県の山についてはお詳しいだろうと、オススメの山をお訊きすると、
tachiaoiさんから、すぐに返信が来て、
「白木山はいかがでしょう? ご迷惑でなかったら、私も同行いたします」
との、思いがけなくも嬉しい申し出をして下さった。
2月19日(土)に、山口県の岩国市錦町でセツブンソウを見て、
2月20日(日)に、広島県にある白木山を、tachiaoiさんの案内で登った。
その時は初対面であるにもかかわらず、
tachiaoiさんは手作り味噌で豚汁を御馳走して下さり、
我々は大いに感激し、感謝したものだった。
今年(2012年)も広島に遠征しようかと平六さんと話し合っていた矢先、
tachiaoiさんから再び転居の知らせが届き、
4月初旬に久留米に引っ越して来られた。
いろいろとお世話になったtachiaoiさんゆえ、
さっそく天山で歓迎登山を企画しなければと思っていたのだが、
tachiaoiさんは引っ越し直後ということもあって何かと忙しく、
学校に通い始めた平六さんの方もの学業に忙しくなり、
なかなか3人のスケジュールが合わなかった。
夏の天山は猛烈に暑いし、
それに、夏山遠征およびその準備等でお互い忙しく、
涼しい秋になったら、花盛りの天山で歓迎登山をしようと思っていた。
そして3人のスケジュールがやっと合致し、
今日、ようやく歓迎登山が実現できたというワケだ。

tachiaoiさんの影響で昨年より自家製味噌を作り始めた平六さんは、
その味噌を使って、
tachiaoiさんが広島で豚汁で歓迎して下さったように、
平六味噌で豚汁を作り、tachiaoiさんを歓迎することに……
私も「沢山(たくさん)サンド」で歓迎の意を表すことに決めた。

歓迎登山が近づいたある日、
佐世保在住のyanさんに電話してみると、
10月8日(月・祝)は仕事日ではないとのこと。
かねてよりyanさんとお会いしたいと言っていた平六さんと、
平六さんとお会いしたいと言っていたyanさんを引きあわせる絶好の機会と考え、
tachiaoiさんの歓迎登山にyanさんを誘ってみる。
すると、すぐに快諾。
かくして、
tachiaoiさん、yanさん、平六さん、タクの4名での登山が決まったのだった。

午前9時に上宮駐車場にて待ち合わせ。
すでに、かなりの車が駐車場に駐まっていた。


上宮駐車場より歩き出す。
素晴らしい晴天。


キバナアキギリ、ヒメアザミ、アケボノソウ、アキチョウジなどを見ながら登って行く。



天山からの遠望については、
雲仙が見えるかどうかがひとつの目安。
今日はなんとか見ることができた。


多良山系もバッチリ。


まずは「あめ山」に登り、


あめ山分岐に戻り、天山へ。


天山山頂は大勢の人で賑わっていた。


登山道や山頂には、天山の自然を守る会による
「天山の自然を守りましょう」
と書かれたプレートが立てられており、登山者にマナーを呼びかけていた。


さあ、花散策へ……
マツムシソウは、数は少なくなってきたが、まだ咲いていた。


タンナトリカブトは数を増し、至る処で見ることができた。


今年は、センブリが例年より多いような気がした。


ムラサキセンブリも負けじと咲いている。


ウメバチソウや、


リンドウも登山者を楽しませてくれていた。


モウセンゴケを見てみたいと仰っていたtachiaoiさん、
「こんなに小さかったんですね~」
と驚いておられた。


山頂が草原状になっている天山。
いろいろな花を見ることができ、tachiaoiさんも大感激のご様子。
喜んで頂けたようだ。


天山北壁が見える場所に案内し、
撮影方法を伝授。(笑)
「なるほどね~」とは、tachiaoiさんの言葉。


縦走路には、この他にもいろいろな花が咲いていたが、
全部紹介していたらキリがないので、そろそろ「秘密の散歩道」へ。(笑)
空は、すっかり秋の空。
美しい~


まずはツルニンジン。
終盤を迎えつつあるが、いくつかはまだ元気に咲いていた。


イタドリも次第に姿を消しつつある。


シギンカラマツも花期を終え、ピンクの星形の実に姿を変えたものが多かった。


秘密の散歩道にもタンナトリカブトが咲いていてビックリ。


tachiaoiさんのザックの横で、小さなワラジが揺れていた。
尾瀬の山小屋で買ったものだそうだ。


シロバナサクラタデもtachiaoiさんが逢いたかった花のひとつ。
「この花もこんなに小さかったんですね~」


ナギナタコウジュを発見。
この花、年々少なくなっているような気がするのだが……


レイジンソウは今が盛りと咲いていた。


ジンジソウもたくさん。


タカクマヒキオコシも数を増していた。


白花のツリフネソウはかろうじて咲いててくれた。
皆さんに見てもらうことができて、良かった~


この後、上宮の四阿で、昼食。
さっそく豚汁作りに取り組む平六さん。


自家製味噌を溶く手つきも慣れたもの。


まだですか~(笑)


できた~
美味しい~


私も沢山サンドを作り、こちらも大好評。


yanさんからは、栗入り赤飯おにぎりを、


tachiaoiさんからは、利平栗を使った「栗の渋皮煮」や、


サクッサクッとした食感の高価な太秋柿を戴いた。


食後には珈琲まで淹れて下さった。
感謝。






昼食を終え、上宮駐車場に戻ってみると、
ビックリするほどの車の数。
駐車場だけでなく、林道の路肩にもたくさん駐まっていた。


帰路、tachiaoiさんの希望で、岸川まんじゅうの店に寄ることに……
行ってみると、なんと店休日。
でも、偶然店から出て来たおばちゃんが、
せっかく来たのだからと、岸川まんじゅうを無料で1袋プレゼントして下さった。
tachiaoiさん、大感激。
森上商店さん、ありがとうございました。


その後、これもtachiaoiさんの希望で、村岡総本舗の羊羹資料館へ。


tachiaoiさんは羊羹大好き人間で、展示物を熱心に見ておられた。


そして、羊羹をたくさん購入されていた。


こうして、tachiaoiさんの歓迎登山は終わった。
tachiaoiさんにはとても喜んで頂けたようだった。
4人での次回の登山も検討中。
また、どこかの山で、秋の花を楽しみましょう!

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