一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

天山 ……ヤマトキソウ、それにシギンカラマツやキュウシュウコゴメグサも……

2013年06月29日 | 天山・彦岳
〈そろそろ天山にヤマトキソウが咲き始めた頃だろう……〉
仕事をしながら、気になって仕方がなかった。(笑)

先々週から先週にかけて、
ずっと仕事をしていたので、
休日出勤した分の振替休日として、
今日(6月29日)、休みをもらった。
用事が溜まっていたので、
多くの時間は割けなかったが、
今日、ようやく天山山頂周辺を散歩することができた。

上宮駐車場から眺めると、
曇ってはいたが、かなり遠くまで見えた。
水田が広がる佐賀平野。


はるか雲仙まではっきり見えた。
いいね~


本当は麓から登りたいのだけれど、
時間がないので、本日は上宮駐車場から。


上宮の池の周りには、アジサイが咲き始めていた。


登山道は、夏の雰囲気。


ウツボグサも数を増してきた。
この花を見ると、
食べ方の汚い人が食べ残したトウモロコシの芯を思い出す。(笑)


「おっ、シギンカラマツが咲いている!」


秋の花というイメージがあるが、
花期は7月~10月。
6月29日に咲いていても、不思議ではないのだ。
でも、この時期に逢えると、やはり嬉しいよね。


あめ山分岐を過ぎて、少し登ったところから振り返る。
あめ山の上空に雲が……
あめ山には、不思議と、雲が出来やすいんだよね。


天山山頂には、数人の登山者がいた。


山頂から雲仙を眺める。
上宮駐車場から見た風景より一層素晴らしい。


反対側の背振山系方面も美しい。


さあ、花散策へ出掛けよう。


「おっ、バイカイカリソウが咲いている~」


花期は4~5月なので、
この時期に咲いているのは珍しいと言えるが、
天山では、年によっては、稀に夏頃まで咲いている。
でもでも、この時期に逢えるとは、やはり嬉しいよね。


オカトラノオは咲き始め。
ありふれた花のようでありながら、
花をよく見ると、美しいよね。


ヤマアジサイも数を増してきた。


食虫植物のモウセンゴケも元気だ。




マルバイチヤクソウもたくさん咲いていた。


いいね~


蕾もあったので、もう少し楽しめそう。


そして、ヤマトキソウ。
咲いてました~


逢えて、嬉しい~


小さな花なので、よ~く探さないと見つからない。


よ~く見ると、可愛くて、


美しい。
今年も逢えて良かった~


「おっ、キュウシュウコゴメグサも咲いている~」


テントウムシとのコラボ。


この植物、緑色の葉を持ち、自身で光合成を行うが、
根は他の植物に寄生して養分をもらっている、いわゆる半寄生植物。
佐賀県の植物誌の基礎を築かれた故馬場胤義氏が、
昭和12年に、この天山で発見されたもので、
今では中国、近畿地方にも分布が知られている。
(貞松光男著『佐賀の野草』より)

天山と縁が深いこの花、
よく見ると、本当に美しい。
奥の紫色に見える部分が特に美しい。


最後に、今日の天山北壁。


いいね~


今日も「一日の王」になれました~

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