一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

色づく天山 ……“私の散歩道”で、紅葉、黄葉、光葉、煌葉、虹葉を楽しむ……

2018年11月05日 | 天山・彦岳


11月4日(日)
九州北部の登山愛好家たちが“紅葉”で思い出すのは、
くじゅうや雲仙や英彦山などであろうが、
天山を思い浮かべる人はほとんどいないだろう。
実に残念なことだ。
いや、私にとっては、喜ばしいことなのかもしれない。
なぜなら、天山の“紅葉”を独り占めできるから……
今日は、山頂は目指さず、
“私の散歩道”で、紅葉のみならず、黄葉、光葉、煌葉、虹葉も楽しむことにしよう。

朝、家を出ると、空にたくさんのバルーンが……
今日は、「2018佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」の最終日であった。


嘉瀬川河川敷には、今日も大勢の見物客が訪れていることだろう。


天山にある数十の“私の散歩道”の内、
紅葉が楽しめそうな道に到着。
ゆっくり歩き出す。


素晴らしい紅葉である。


いいね~


まずは“黄葉”。


陽が差すと、黄葉は一段と輝きを増す。
“光葉”から、


“煌葉”へと変化する。


眩いばかりに美しい。


こちらは、七色の虹のような“虹葉”だ。


素晴らしい。


パステルカラーの紅葉も見ることができた。


11月になり、秋の花はかなり減ってきたが、
まだ頑張って咲いている花もある。
ありふれた花が多いが、この時期の花は貴重だ。
ヤマハッカ、


ツリフネソウ、


ゲンノショウコが咲いている。


“私の散歩道”で見るアキノキリンソウは格別。


ツルリンドウがまだ咲いていた。
嬉しい。


シロバナノダケを発見。
いいね~


“私の散歩道”にはリンドウも咲いていた。


美しい。


黄葉と紅葉のコラボ。


楽しい。


天山のこんな紅葉を知っている人は、あまりいないだろう。








ここまで誰にも会わなかった。


すべて独り占め。




ここは私の大好きな場所。


紅葉を存分に楽しむ。




紅葉を楽しんだ後、
ジンジソウや、


レイジンソウや、


キッコウハグマの花を愛でる。


天山のキッコウハグマの開花はかなり遅れていて、
いつもは10月の中旬から下旬にピークを迎えるのに、
今年は11月初旬になっても、まだ蕾が多い。
それでもキッコウハグマの群生地なので、
探すといくつもの花を見つけることができた。


大好きな花なので嬉しい。


見ているだけでウキウキする。


リンドウを見ながら、


ムラサキセンブリの群生地へ。
もうほとんどの花が終わっていたが、
僅かに残っていた花をパチリ。
左に写っているのは、花の蜜を吸いにきた虫。
羽根は高速で動いているので写らず、芋虫が空を飛んでいるよう。(笑)


まだ咲いていてくれて、ありがとう。


嬉しい。


4弁のムラサキセンブリを発見。


いいね~


一応、山頂も踏んでおこうかと思い直して、天山山頂へ。


近くのあめ山は美しかったが、
遠望は期待したほどではなかった。


稜線散歩へ。


稜線の花も、ほとんど終わっていた。
リンドウの花も減ってきた。


最期の宴。


アキノキリンソウもまだ頑張っていた。


ホソバノヤマハハコも、まだまだ元気。(笑)


10月10日に開花したウメバチソウは、
ドライフラワーのようになっていた。
盗掘されなかったことが嬉しい。


ゆっくり歩いて、


私の特等席へ。


ここで、こんな風景を見ながらランチした。
なんという贅沢。


本日の「天山壁」。


今日も「一日の王」になれました~

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